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ダイブ!ダイブ!ダイブ! THE 夏の魔物ツアー初日で荒ぶる魂を体現―OTOTOYライヴレポ

ダイブ!ダイブ!ダイブ! THE 夏の魔物ツアー初日で荒ぶる魂を体現―OTOTOYライヴレポ

ダイブ!ダイブ!ダイブ!そしてまたダイブ!

THE 夏の魔物対バンツアー〈THE 夏の魔物 TOUR 2018 対バンの魔物~俺より強い奴に会いに行く~〉初日は、そのタイトルを体現したようなカオスな空間からスタートした。

2018年5月22日下北沢 CLUB Que にて、ぜんぶ君のせいだ。とどついたるねんを迎えたこの日のライヴ。まずは、ぜんぶ君のせいだ。がトップバッターとして登場。手拍子するファンのテンションが最初からすごい。早くもリフトして盛り上がり終始フロアがもみくちゃになっている。ハイテンションなステージを見せ、ラストはフロアにおりて観客が作るサークルの中で歌い踊ってカオティックなライヴを終えた。ぜん君は、名古屋、大阪とツアーにも対バンとして帯同する。各地で旋風を巻き起こしそうだ。

どついたるねんは「みんな歌ってくれー!下北盛り上げようぜー!」とワトソンが呼びかけて「生きてれば」でライヴを開始。2曲目の「精神」では途中のパートでいきなりアラレちゃんキャップ姿の鏡るびいがステージに登場! メンバーとともに「精神 精神 ボロボロ」とパンキッシュにシャウトした。さらに客席に飛び込んでクラウドサーフしたものだから、るびいにつられて(?)山ちゃんもダイブ!短い時間ながら観客に強烈なインパクトを植え付けた。最後の「わたるちゃん2」では曲中で「かっとばせ どついたるねん ゴーゴーレッツゴー どついたるねん」さらに「かっとばせ 夏の魔物 ゴーゴーレッツゴー 夏の魔物」と、次に登場するTHE 夏の魔物にエールを送った。

真っ赤に染まったステージにSEが流れ、THE 夏の魔物メンバーが揃うと、成田大致が「俺たちがTHE 夏の魔物だー!!」と第一声。「魔物 BOM-BA-YE ~魂ノ覚醒編~」からライヴスタート。新たなバンドアレンジが初披露となり、ますますシンプルになって研ぎ澄まされた印象だ。新曲「愛夢地獄」ではガールズ2人が歌いアーチを作ると、背後からその間を突き抜けて成田がフロアにダイブ!! 全盛期の藤波辰爾のドラゴンロケットばりの眼が覚めるような素晴らしいダイブに、思わず「おおっ!」と声を上げてしまった。魔物ライヴ史上最も綺麗なフロアダイブだったといえよう。こんなところに今回の対バンツアーへの意気込みを感じてしまう。そういえば、新曲を乱打したこの日のセットリストには「僕と君のロックンロール」も「バイバイトレイン」も「リングの魔物」もない。とっくにTHE 夏の魔物は新しいフェーズに入っていたことにいまさらながら気付かされる。

「恋の天国はケモマモハート」のイントロで再び観客に飛び込み、間奏中にもクラウドサーフされながら歌うなど、この日は滾り散らかした成田の姿が目立った。今回から黒髪から髪色を変えてイメチェンした茉里が、曲後半のソロで歌うパートでは、更にパワーアップした歌唱力を発揮した。

そして成田がMC。
「どついたるねんと最後に対バンしたのは4年前。忘れもしないチェルシーホテル。対バンに、どつとゆるめるモ!。あのちゃんのチェキに、今日はドラクエかFFの発売日なんじゃないかっていうくらいの長蛇の列で。当時の俺たちはというと、物販にお客さんは誰もいない、動員は5,6人くらい。その時期にメンバーも、一緒にやっていた人たちもみんないなくなってしまって。チェルシーホテルを出て、目の前のサイゼリアで大内さんと「これマジヤバくないですか? もうできないんじゃないですか。キネマ倶楽部、代官山UNIT、全部失敗してるけどどうしますか?」って。もう音楽ができないんじゃないかっていう絶望的なときに、大内さんと話をした。でも、俺らは続けるという選択をしました。やっぱり、あのとき続けるという選択をしなかったら、今日この日を迎えることはできなかった。先日、赤坂BLITZのどつのワンマンを観て「おおっ、どついたるねん、あの当時よりもかっこよくて最高じゃん! 4年間お互い色んなことがあったな…」なんて勝手なことを思って。あのときやめなかったから、音楽を続けたから今日この日があるし、こうしてバンドを組めて、色んな人が観に来てくれて、大切なメンバーにも巡り合えて、そして大切な人と会えた。1つ1つが、続けてこなかったらなかったんじゃないかって、そういう思いを込めながら今日はこの曲を歌いたいと思います。新しい曲です、聴いてください!」

歌い出したのは、新曲「しゅきぴ」。一体となったシンプルでタイトなバンドの演奏と、こみ上げる美しい旋律。THE 夏の魔物の新曲の中でも際立って心に残る名曲だ。なにより、メロディも演奏も歌詞も素直な感じがすごく良いと思った。間奏のセリフでなぜか「このあといきなりステーキ行こうぜー!」と叫んだ成田に思わず笑ってしまったが、このパートは毎回、本当に生活の中で言ったセリフを叫んでいるような気がする。「このまま一生君といれるなら」と歌いながら、越川のギターと向かい合いながら歌う成田。この1年でロックバンドのヴォーカルとしてすっかり自信をつけているように見えた。ラストはどついたるねんを呼び込み、「東京妄想フォーエバーヤング」で共演を果たし、4年前の自分たちに落とし前をつけた彼ら。大内のラップパートでは、先輩がラップを披露(紙コップにリリックを書いていた模様)して盛り上げる。歌い終わると、どついたるねんのメンバーと肩を組んだアントーニオ本多が、「どついたるねんの新メンバー、アントーニオ本多です!」と自己紹介(?)しつつ曲を終えた。

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