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「“焦らないでいい社会”になれば」ミュージシャンで精神科医・星野概念が語る

「“焦らないでいい社会”になれば」ミュージシャンで精神科医・星野概念が語る
J-WAVEで放送中の番組『SUNRISE FUNRISE』(ナビゲーター:レイチェル・チャン)のワンコーナー「FUTURE DESIGNERS」。5月27日(日)のオンエアでは、精神科医でミュージシャンの星野概念さんが登場。精神科医の仕事と音楽活動との両立について、いとうせいこうさんとの共著について訊きました。

■精神科医でミュージシャン

星野さんはフルタイムで精神科医として働いています。週5〜6日、当直で日をまたぐと7日になることもあるとか。そこにプラスして、「ライブのオファーがあったらギターを弾いたり歌ったり、サポートでギターだけということもあります」。□□□(クチロロ)のサポートや、ご自身のソロプロジェクト、ユニットなど、ミュージシャンとしての活動も多岐にわたります。

星野:ミュージシャンだということを知らない人のほうが多いですけど、看護師さんとかが噂話をするんです。「あの先生はギターを弾いて歌うみたいよ」と患者さんに言っちゃったり。いいんですけどね(笑)。精神科の診療の中では、リハビリテーションというのがあって、作業療法とか、デイケアという患者さんが通所して日中にいろんな作業をして過ごします。その中でバンドを組んでいる人たちもいて、そこに行って「歌いましょう」と。

■いとうせいこうとの共著『ラブという薬』

さらに、星野さんはいとうせいこうさんとの共著『ラブという薬』(リトル・モア)を出版しました。

星野:□□□というユニットは、もともと三浦康嗣くんと、村田シゲくんと、いとうせいこうさんの3人だったんです。3人時代に僕がサポートでギターを弾かせてもらうようになって、何度目かのライブのときに、いとうさんから「カウンセリングに行きたいんだけど」と言われて。結局、診察室で話しているときに、「これを本にしよう」「対談を起こしてくれるライターさんも出版社も決まっているから」って突然言ったんですよ。でも、絶対に思いつきだから決まってなかったと思うんです(笑)。でも後日、『ラブという薬』を出してくださったリトル・モアの編集者からメールがきたんですよね。
レイチェル:この本を出すことでどんなメッセージを届けたいと思ったのですか?
星野:ハウツー本ってけっこうあるじゃないですか? 僕自身も読んでた時期があるんですけど、あまり「〜の法則」とかにコミットできなかったというか、「それは自分にあってないな」みたいな感じだったんですよ。マニュアルにドンピシャでハマる人って少ないと思うんです。でも、それが正しいかのように本で出されて、コミットできないと落ち込む経験が僕はありました。この本は、ただ対談して、対談がある程度のところで終わったから「本も終わり」みたいに、言いたいことは特にないんです。いろいろな話をしているので、ある側面を汲み取って「ここはわかる」「何となくためになった」みたいな多面体みたいな本です。

■ストレスを溜めておける人でも…

星野さんは『ラブという薬』で、「友だちに言いづらい悩み事を、精神科に話しに行ってみる」ことを勧めています。

星野:あまり我慢していると、ストレスを溜めておけてる人でも、実はカリカリした雰囲気とか、人に対してキツくなっているとか、そういう感じでちょっとずつ影響が出てくる場合もあると思います。それはもったいないじゃないですか。別にカウンセリングとか病院に行かなくても、それを発散できる人だといいんですけど、そういう場がないなら、精神科が場のひとつとして、あってもいいんじゃないかと思います。

未来の社会について、星野さんは以下のように語りました。

星野:焦らないでいいような社会になればいいと思います。ユーモアを忘れない、ギザギザしすぎない、忙しい中でも焦らない社会。夢物語みたいですけど。

気になる方は、『ラブという薬』をぜひ手に取ってみてください。

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【番組情報】
番組名:『SUNRISE FUNRISE』
放送日時:日曜 6時−9時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sunrise/

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