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市川紗椰も感心! 読むうちに就職したくなる求人サイト

市川紗椰も感心! 読むうちに就職したくなる求人サイト
J-WAVEで放送中の番組『TRUME TIME AND TIDE』(ナビゲーター:市川紗椰)。5月26日(土)のオンエアでは、求人サイト「日本仕事百貨」代表・ナカムラケンタさんをお迎えして、サイトを立ち上げたきっかけや、今後残っていく仕事に関してお訊きしました。

■カタログのような求人サイト

「日本仕事百貨」は、職場に取材に行き、いいところや大変なところなど、ありのままを引き出して、そこで働けばどんな風景が広がるのかを想像できるような記事を掲載しています。転職や就職する予定がない人でも、読み物として楽しんでいる方も多いと言います。

市川:引き出す話のポイントは、どういうところですか?
ナカムラ:会社のビジョンなどを話したがる経営者が多いんですけど、抽象的な言葉は、あまり腹に落ちないです。それよりは、具体的な体験談や失敗談などのほうが感情移入できるので、そういうのをできる限り引き出すようにしています。

掲載されている仕事は幅広く、島の管理人やスナックのママ、街づくり、デザイナーなどもあります。

ナカムラ:「いろいろな生き方が世の中にある」ということを共有したい、「えっ、こんな仕事があるの?!」という出会いを作りたい、という思いがあるんです。「探してなかったけど、知ったらすごく気になる」という求人サイトです。
市川:カタログみたいな感じですよね。
ナカムラ:今の仕事に不満があるというよりも、今の仕事もすごく満足だけど、今の仕事にも役立てるというような感じで読んでたら、どこか気になる、それで応募して今に至るということを、あとで聞くことが多いです。

ナカムラさんが今の仕事を始めたのは2008年。この10年で、仕事にまつわる意識や考えが変わってきて、仕事の定義がとても広がってきていると感じているそうです。

今までは、それぞれの役割が限定的でした。たとえば「建築家」は建築の仕事だけをしていましたが、今は物件を所有するところから始めたり、セルフビルドをするような経営設計をする建築家や、街づくりをする建築家も増えているそうです。

ナカムラ:テクノロジーが進化して、自分の手で何かものを作れるようになったり、情報発信をできるようになったりというのはもちろん大きいと思うんですけど、昔は大企業に所属しないとプロダクトを作れない時代だったじゃないですか。
市川:そうですね。
ナカムラ:でも、今はひとりで思いついたことを世の中に形にして見せることができるようになったので、どんどん役割が広がって重なっていって、結局みんなで作っていく流れができているんじゃないかなと思います。
市川:確かに、誰もがプロデュースしようと思えばできるし、営業もできるわけですもんね。

■素晴らしい場所の発見

ナカムラさんが「日本仕事百貨」を立ち上げたきっかけは、学生時代に感じた物足りなさが鍵を握っていたようです。両親の都合により転勤族だったナカムラさん。地元がなく、実家へ帰ってもまわりは知らない人ばかり。「自分の場所が欲しい」という思いで学生時代を過ごしていました。

ナカムラ:大学に進学するタイミングで自分の居場所を作ろうと思い、場所を作る仕事として建築学科へ進みました。ところが、「違うな」と思い始めたものの軌道修正できず、「デザイン以外も学ばなければ」と思い、ある不動産会社に就職しました。

何年か勤めましたが、「勉強にはなるものの何かが足りない」と考え始め、BARに週6日通うようになります。

ナカムラ:「この場所は素晴らしい場所だ」と思ったんですけど、同時に「僕はなんで週6日も通っているんだろう?」と感じたんです。この場所を再現できれば、いい場所が作れるんじゃないかと思ったんです。

BARと他の場所との違いを考えたところ、バーテンダーとお客さんのやりとりを眺めていたら、とても幸せな気分になったことから「場所というのは人なんだ」と思ったと言います。

ナカムラ:人がうまくすれ違わずに結びつけられたら、みんな生き生きと働くし、生き生きと働く場所はとてもいい場所になると気づきました。自分の過去を振り返ったときに、就職活動で求人のすれ違いはけっこう多いんじゃないかと思い、それが起きないような求人サイトを作ろうと思って「日本仕事百貨」を立ち上げました。

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