体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

和菓子と思ったら「プラバン」だった!思わず食べてしまいそうな「プラバンの花」が話題

和菓子と思ったら「プラバン」だった!思わず食べてしまいそうな「プラバンの花」が話題

 プラスチックの板にマジックで絵を描いて、トースターで熱してキーホルダーやペンダントに加工する「プラ板遊び」。1980年~1990年代の小学生の間で「プラ板」ブームが到来し、筆者もその波に乗った一人なのですが、当時はそれほどバリエーションもなく、平面のプラ板にマジックなどで絵を描く程度だったと思います。

 それが昨今「プラバン」と表され、再び注目を浴びているそうです。さらに、平面から立体へと制作の難易度もアップし、ピアスや紙留めなど繊細でかつ芸術性に富んだ作品も多くなっているとか。

【さらに詳しい元の記事はこちら】

 こんなプラバン再ブームの中、Twitterで「凛として凄く素敵」「ガラス細工かと思いました」「癒されています!」など数多くのコメントが寄せられるほど、美しい花のプラバン作品が話題になっていました。

 こちらは、プラバン作家・絵描きとして活動をされている「しばさおり」さんの作品。まるで練り切りの和菓子か飴細工のような、淡い色合いの花びらが上品で印象的です。これがお茶うけとして出てきたら文句なし! といったところですが、こちらはプラバン作品……。あー、和菓子だったら食べてみたい! と思わせるほど淡い色合いに行き着いたきっかけやプラバン作品についてしばさおりさんにお話を伺いました。

――プラバンは、一般的にどのようなものに使われているものなのでしょうか?

プラバンは、元々は子供達の科学遊びの一環として1990年代に流行った薄いスチロール樹脂の板です。昔からプラモデルの工作などに使用されていましたが、現在はプラバン遊びが再流行し、アクセサリーなどに加工され多くの方から愛される素材となっています。

――しばさんが、プラバンの世界に魅せられたきっかけを教えてください。

小学生の頃によくプラバンで遊んでいました。時が経ち娘を出産し、育児に専念していた頃元々描いていたイラストを創作グッズにできないかと考えた時プラバンのことを思い出し、最初は平面作品を作っていました。大きなきっかけは2014年にナナアクヤさんという方が出版された「プラバンで作る本格アクセサリー」という書籍に出会い、そこで初めてプラバンを立体作品にできることを知ったことです。衝撃が走り興奮し、鳥肌がたったのを覚えています。

そして運良くナナアクヤさんが東京立川で出版記念パーティーとワークショップを開催。本を見ただけでは作れなかったので、どうしてもご本人に直接お会いして立体プラバンを体験したい!と思い切って当時2歳の娘と母と3人でお伺いしました。そこでナナアクヤさんの作品を直接拝見して美しさに感激し、お花の立体プラバン作品作りを体験しその面白さに取り憑かれ、自分でも図案からおこして制作するようになっていきました。
作品をコンスタントにSNSにアップするうち、出版社の方の目にとまり書籍執筆のお仕事に携われたことも、よりプラバンの世界に魅力を感じた大きなきっかけとなっています。

――しばさんのお花の作品を拝見し、淡い色合いや和菓子のような質感を表現したプラ板作品が多くみられますが、どのようなことにインスピレーションを感じ制作されているのですか?

幼少期から和菓子を始めとした和の表現が大好きで、高校生の頃は浮世絵の絵を図書室で読み漁っていました。今も図書館や本屋を巡り、和菓子や菓子木型、小紋、浮世絵の書籍などに触れて創作への糧としています。同時に漫画やアニメ、ゲームなども大好きなので、幼稚園でセーラームーン、小学生の頃にるろうに剣心に触れたことも今の淡い和の表現に繋がっていると感じています。
そして何より、普段道端で見かける花や、祖母の家の庭に咲く花たちに最もインスピレーションを感じます。身近な花を撮影、スケッチし、解体し花びら1枚ずつの形を観察、トレースしてそこから自分のイラストにおこして更に図案化しています。

1 2次のページ
おたくま経済新聞の記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。