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北朝鮮が工作員に送る乱数放送の暗号を読み解く

北朝鮮が工作員に送る乱数放送の暗号を読み解く

乱数放送とは、潜伏する工作員に向けた指令を数字などを用いた暗号でアナウンスするもの。工作員は乱数表を用いて文字に置き換えて指令を受け取ります。北朝鮮の乱数放送は少なくとも1960年代には確認されており、韓国や日本での工作活動や拉致などの具体的な指令が暗号として放送されていたといわれます。

北朝鮮の乱数放送が2016年に再開

北朝鮮の乱数放送は2000年6月の南北首脳会談以降、次第に放送頻度が減り、同年12月8日をもって廃止されました。しかし、2016年6月24日から16年ぶりに乱数放送が再開したのです。

2016年に再開された乱数放送は2000年以前と比べると、明らかに実用度が低いものになりました。放送頻度は1か月に4回程度。1回の放送に電文は1つだけで、2週間後に再放送されます。つまり、1か月に電文が2種類しかないのです。

「1つの電文が1人の工作員を対象にした指令」という前提であれば、工作員の数がそんなに少ない訳がありません。さらに、再放送が2週間後ということを考えると、電文に秘められた暗号そのものが意味のある内容なのかは不明で、偽装工作あるいは攪乱のための放送の可能性が高いと言わざるを得ません。

現在の乱数放送で電文ではなく問題

北朝鮮の乱数放送は、隔週金曜日の1時15分と隔週日曜日の0時15分から約10分間、平壌放送を通じて放送されます。日本では、AMラジオ放送657kHzと短波3320kHzが比較的良好に受信できます。

現在の乱数放送は「電文」ではなく「○○号探査隊員達のための遠隔教育大学の(科目名)復習課題」の“問題”と称して暗号を放送。「○○号」には「21号」または「27号」の数字が入り、科目名は「外国語」「化学」「金属工学」「電子工学基礎」「物理学」「機械工学」「情報技術基礎」「数学」が確認されています。

5ケタの数字を1組とした電文で、それを数十組×2回放送。それぞれ3ケタのページ数と2ケタの番号の数字が読み上げられ、工作員はそれを書き取ります。あらかじめ工作員に与えられた書物(小説など)を使い、別の数字に変換。さらに所持している乱数表で、文字に置き換えて指令を受け取るといわれています。

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