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<社会科見学>開通前の外環道千葉区間を一足先に見学してきたよ

<社会科見学>開通前の外環道千葉区間を一足先に見学してきたよ

 2018年6月2日、東京の周りをぐるりと囲む「東京外環自動車道(外環道)」の千葉県内を通る区間が開通します。開通前にこの部分を取材できるということで、社会科見学気分で出かけてきました。

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 今回開通する区間は、高速道路部の約15.5km、並行する国道298号線の約12.1km。都市計画決定がなされた1969年からおよそ半世紀、かなり時間がかかりました。東京周辺の道路の中には、ほかにも関東大震災の復興計画で決定して以来、完成していない(多分もう完成しない)道路もありますが、随分長い期間がかかったんですね。

 見学する新しい区間は、現在工事の仕上げの真っ最中。なので安全のため、見学者は安全帽(ヘルメット)をかぶって出発です。まずはこれまでの開通部分とつながる、高架の松戸IC付近を見学してから、地下のトンネル区間へ入っていきます。

 トンネル区間は地下とはいえ、ほとんどの区間で中央部に明かり取りの開口部が設けられた形。切り通しとトンネルの中間のような感じです。

 もともとこの区間、1969年当時は高架で建設する予定だったのが、騒音や振動、排気ガス公害などを心配した沿線住民から反対の声が上がり、設計変更してこのような形になったんだとか。ちょうど1969年頃は「交通戦争」とか、大気汚染などの公害が深刻化していましたから、住民の心配は解ります。当時の車は、もっと騒音も排気ガスも出てました(1966年まで自動車の排気ガス規制がなかった)からね。

 明かり取りの開口部は、直射日光が入って明暗差が大きくならないように、光を通す屋根が設けられています。屋根があるため、雨も道路側に吹き込まず、濡れた路面と乾いた路面が混在する、走りにくい形にならないようになっているとのこと。短い周期で大きく明暗差がついていると、運転して目がチカチカして疲れやすくなるので、それを軽減する工夫だそうです。


 また、通常トンネル内を走っていると、照明によって前を行く車が明るく見えたり、暗く見えたりします。照明のある部分でだけ照らされて明るく見えるからですが、この外環道千葉区間では、進行方向を照らす「プロビーム照明」という新しいLED照明が採用されています。真下・真横から進行方向へ向けて照らす仕組みになっているので、前を走る車の明るさが変化しにくいとのこと。

 高速道路を歩くということがほとんどないので、なかなか新鮮な発見も。車で走っているとあまり判りませんが、カーブの区間は割と内側に向けての傾き(カント)がついているんですね。歩いた場所は半径500mと、この区間では最も緩いカーブだったのですが、それでも明らかに傾いているのが判ります。トンネル(函体)を傾けて施工するのは、周りの壁や柱の関係でできないので、舗装面を作る際に、外側の路床(舗装の土台)を厚くすることで、この傾きを作っているんだとか。

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