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ジャネット・ジャクソン、ロング・インタビューで新作/気になるアーティスト/原動力について語る

ジャネット・ジャクソン、ロング・インタビューで新作/気になるアーティスト/原動力について語る

 米ビルボード最新号の表紙を飾ったジャネット・ジャクソンが自身のキャリアを振り返るロング・インタビューに応じた。

 52歳になったばかりの彼女は、連続40年間にわたってNo. 1アルバムを記録、全米だけでアルバムが3,200万枚のセールスを達成[米ビルボードがRIAA認定、ニールセン・ミュージックのデータ、過去記事から推定]、米ビルボード・ソング・チャート”Hot 100”に10曲のNo. 1を含む40曲がチャートインするなどの功績が認められ、2018年5月20日に開催される【2018 ビルボード・ミュージック・アワード】(BBMAs)で<Icon Award>の受賞が決まっており、当日はステージでのパフォーマンスも予定されている。

 その華々しいキャリアや力強いパフォーマンスからイメージする姿とは裏腹に、普段の彼女は控えめで優しく、聞き取りにくいほど小さな声で話し、自慢やうぬぼれなどは微塵も感じさせない。そんな彼女のインタビューから、現在レコーディング中だというタイトル未定のニュー・アルバム、最近気になる若手アーティスト、そして活力の源などについて語っている箇所をピップアップした。

―現在書いている音楽について話してください。
 
ジャネット・ジャクソン:残念だけど話せない。質問を避けて秘密にしようとしているわけじゃなくて、実は創作プロセスが進行中の時はそれを分析しないようにしてるの。私はとても直感的に書く。何からでも刺激を受けるの。今朝、真っ赤な花がついた可愛らしい帽子をかぶった素敵な日本人の老婦人がハリウッドの道を歩いているところを見かけた。彼女が歌になるかもしれない。昨夜寝る前、若かった頃の特に辛かった時期について思い出した。それも歌になるかもしれない。今朝起きた時に鳥のさえずるリズムが私の心を捉えた。それも新しいグルーヴになるかもしれない。他のみんなと同じように、私の気持ちは流動的。私のアイデアははかない。そうしておくのが好き。曲やアルバムのコンセプトをあらかじめ決めておくことができないの。曲やコンセプトを追いかけずに向こうからやってくるのを待ちたい。

 自分が几帳面で堅苦しい作者じゃなくてよかった。”自然に起こるのを待つ”アプローチを維持するのが私にとって大事なの。神経をピリピリさせたり、ストレスを感じたくない。自分のイマジネーションに流れるイメージや感情を伝達する手段でありたい。自発性が私にとってとても大事。驚きという効果があるからで、自分にとって驚きとは日々の暮らしの退屈を断ち切ってくれるものなの。自分がその時感じていることを表現できる音楽に到達した時、自由になれた気がする。音楽は私にそういう効果があるの。それが持つ癒しの性質は途方もないのよ。

―過去40年にわたるあなたの音楽は、個人的なものや社会的なものを含めて前向きなメッセージを出し続けてきました。現在のアメリカの状態に落胆していますか?

ジャネット:いえ、私は心配している。怒ってもいる。もちろん憂慮しているけれど、自分がそうだったように新人アーティストたちが自分の考えを見つけているのを聞くと、楽観的になる。若いアーティストたちはいまだかつてないほどの度胸を見せている。音楽はこれまで以上に生き生きし、今日的な意味を帯びている。私たち女性アーティストや一般女性は、支配されたり、操られたり、虐待されることを拒絶している。精神的、そして身体的に隷属していた時代には戻らないと決心している。この時代に生きていて、全ての人間が平等になるための戦いに参加できることはありがたいことだと思っている。

―若いアーティストと言われましたが、誰に好印象を持っていますか?

ジャネット:ダニエル・シーザーはロマンティックなR&Bが健在であることを証明している。ケンドリック・ラマーとJ.コールは、素晴らしく独創的なストーリーテリングがヒップホップが世界の文化へ与えた贈り物の一つであることを証明している。SZAは若い女性が秀でたボーカル・スキルとスタイルをまだ持っていることを証明している。

 あとブルーノ・マーズには特に思い入れがあるの。息子が最初に反応した音楽がブルーノだった。妊娠中と出産後、私はいつもリラックスできるブラジルのジャズを聴いて癒されていたの。やがて赤ちゃんがハイハイするようになった頃、ブルーノがブレイクしてラジオでいつもかかっていたのね。私も息子も楽しんでいたわ。ブルーノはまるで、最高のアーティストたちが曲作りや歌やダンスやプロデュースを全て自分でやっていた頃に逆戻りしたかのようだわ。

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