平原綾香「はじめて聴く人が楽しめるものに」 15周年アルバムに込めた思い

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平原綾香「はじめて聴く人が楽しめるものに」 15周年アルバムに込めた思い
J-WAVEで放送中の番組『GROOVE LINE』(ナビゲーター:ピストン西沢)。5月14日(月)のオンエアでは、シンガー・平原綾香さんが登場。15周年を迎える平原さんの11thオリジナルアルバム『Dear Music 〜15th Anniversary Album〜』について訊きました。

■音楽との付き合いは、子どものころから

オンエアでは、まず平原さんの音楽活動歴について伺いました。

西沢:そもそも音楽との付き合いは、子どものときに習ったんですか?
平原:父がサックスプレイヤーで、おじいちゃんがトランペッターだったので、音楽はけっこうそばにありました。全然英才教育でもなかったし、そんなにみんなが想像している感じとは違って。
西沢:この道に進むことを期待されていた?
平原:期待されてなかったです。自分で音楽家になろうと勝手に決めてはじめました。

■体の柔らかさと歌うことの関係性

アルバム『Dear Music 〜15th Anniversary Album〜』のブックレットには、平原さんの過去から現在まで、19歳から34歳までの写真も掲載されています。なかには11年やってきたというバレエの写真も含まれていますが、体の柔らかさの話題から、歌うこと、さらに話すことの神経伝達についての深い話題に……。

西沢:体の柔らかさと歌を歌うことの相関関係はありますか?
平原:体が柔らかいと筋肉も動きやすくなるので、体が使いやすいですよね。あとリンパの流れもよくなるので、リンパが滞ると歌いにくいので、リンパを流して。ストレッチすることが健康につながり、健康=声がよくでる。
西沢:僕もストレッチをトレーナーに習ってやってたんですよ。手を伸ばすとピリピリするじゃないですか?(痛いところまで行って)神経が足りなくなって、ストレッチして伸ばしていくと治るそうですよ。それでどんどん体を柔らかくしていくと、最終的に頭から送った信号が指先にくるスピードが早くなるそうです。
平原:じゃあストレッチすると頭もよくなる?
西沢:頭で考えたことの命令がすごく反応がよくなって。自動車レーサーの場合は、250キロで走ってて100メートルでブレーキを踏むときに、普通の人だと110メートルや95メートルになるのが、プロレーサーは頭で考えたときに足がピッと動くから100メートルで同じ動きをするんです。それは楽器も同じだと思います。あとノドも頭から近いですけど、そういうのが……。
平原:あります、この0.0何秒の間で、歌い方が「こっちのほうがよかった」と変えていく歌い方があるんです。
西沢:それは練習の中で培われていった技術がやたらたくさんあっても引っ張りだしてくる能力がないとね。
平原:だから「聴く力」というのが大事なんでしょうね。
西沢:やっぱり口でしゃべって、歌って、耳で聴いて補正しているという。
平原:そうですね、何かを聴いたときに音に反応して声を出すので、聴く耳がないと音楽は駄目ですね。
西沢:自分が歌っていて、自分の歌なんだけど声が鳴っているんだけど、ほんのちょっと遅れて自分の耳で自分の歌を聴いている自分がいるんでしょうね、たぶん。
平原:そうですね。
西沢:僕もラジオでそうなんですよ。自分でしゃべったことを、自分で聴いて判断している0.01秒あとにもう一人の自分がいるんですよ。そっちがメインなんです。だからしゃべってる自分は、ただしゃべってるほうで、それを統制してるのは0.1秒あとの自分なんですよ。
平原:えーなんか深い、しゃべりもそうなんですね。
西沢:歌もそうなのかと思ったんですけど、偉そうなこといってすいませんね。
平原:いやいや勉強になりました。
西沢:だと思っていったんですけど(笑)。

■平原さんの歌声について

「色々な歌を歌うようになって声が太くなった」と話す平原さん。デビュー曲『Jupiter』の当時の歌声も「十分太い」と振り返りながらご自身の歌声について語りました。

平原:19歳のときですね。18歳のときにレコーディングしてるのかな。低い声がもともと得意というか出しやすかったです。
西沢:それは幼稚園のときも?
平原:そこまでじゃないけど、歌っている映像が残ってて『まっかな秋』を歌っているんですけど、作ってもないんですけど「(低い声で歌いながら)まっかだな」って歌ってて。「けっこうガラガラな声だったあーやが歌ってる」って親戚中は大騒ぎでした。
西沢:上のほうは出るんですか?
平原:真ん中のほうをのぞいて上のほうは出ていました。でもそれが別に歌手になろうと思ってなかったので役に立つとも思ってなかったんですが、でも段々声帯の周りの筋肉ができてくると色々な歌が歌えるようになって、そういう喜びは感じてました。
西沢:クラシック系の人は声楽的な研究が好きですよね。歌い方とか。
平原:私はずっとサックスを吹いていたので歌を勉強しなかったからすごい苦労しました。
西沢:サックスを吹くことは心肺機能にプラスなのですか?
平原:部屋中の空気を全部吸って吹くみたいな。逆に「音を出す」イコール「口をすぼめる」んですよねサックスは、だから歌で大声を出そうというときに口が開かなかったの。クセで。デビューして6年くらいで口が開くようになって、それまでサックスのクセが抜けなくて、『Jupiter』の出だしの「Every day〜」のブレスもサックスのブレスで吸ってたので「すごいうるさい」って言われましたね。

■『Dear Music 〜15th Anniversary Album〜』について

平原さんが「15周年というのはおめでたいことだけど、言ってみれば平原綾香をあまり知らない人は『15周年だから何かがある』というわけでもないし。だからこそ、このアルバムを作る上ではじめて聴く人が楽しめるアルバムじゃなきゃなと作りました」と語る、最新作『Dear Music 〜15th Anniversary Album〜』にはジャズやミュージカルなどさまざまなタイプの曲が収録されています。

平原さんは昨今のテレビでの露出について「本当に普通にしていることが面白く取り上げられることが多い」と明かすと、「自分が普通だと思ってやったことが、アルバムやライブになる布石になるわけで、狙わなくていい、自分らしくやってればみんなビックリするってことじゃないですか」と西沢。これに平原さんは「うん、いいことを聞いたな」としみじみ語っていました。

実は西沢と平原さんは、デビュー時以来15年ぶりの番組での再会。平原さんが「なぜ出会わなかったんですかね……」と話すと西沢は「レコード会社の人が、あいつとくっ付けるとまた変なことになるからって連れてこなかっただけじゃないですか?(笑)」とぶっちゃけると「ああ、そうなのかな(笑)」と妙に納得していました。

6月からはニューアルバムと共に全国ツアーを開催する平原さん、6月24日たましんRISURUホール、9月14日大田区民ホール・アプリコ 大ホール、10月21日NHKホールなどが決定しています。詳細はホームページをご確認ください。

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【番組情報】
番組名:『GROOVE LINE』
放送日時:月・火・水・木曜 16時30分−19時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/grooveline/

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