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いいオトナも間違える「カイシャの漢字」

いいオトナも間違える「カイシャの漢字」いいオトナも間違える「カイシャの漢字」

昨年の流行語にもなった「忖度」という言葉。意味は置いといて、まずこの漢字が読める人はどれぐらいいるのでしょう?

山本晴男さんの著書『使いこなせたら一人前 社会人の日本語』(クロスメディア・パブリッシング)では、読めると上司から「お、出来るやつだな」と思ってもらえるような言葉たちを紹介してくれています。

01.
社会保険料が「控除」される

×くうじょ ◯こうじょ

毎月の給与明細書には必ず出てくる言葉。「控除」とは引き去ることで、控除額が2万円とあれば給与からその分、差し引かれます。「控」の字の右側に「空」というパーツがあるように、「控除」という言葉は、給料日にはどこか虚しさを感じる言葉ですね。

「控」の字と同じように、偏がちがう「腔」という字も「こう」と読み、「口腔(こうこう)」という熟語がありますが、なぜか医学会、歯学界ではこれを「口腔(こうくう)」と言います。歯科と並んで「口腔外科」とあったら、この場合は「こうくうげか」と読むことを覚えておきましょう。

02.
会社設立の「定款」をつくる

×ていけつ ◯ていかん

フツウの社員はほとんど目を通したことがないと思いますが、「定款」は会社の組織や決算日などを定めた規則のこと。

「款」の字は、ひとまとまりになった項目のことで、「かん」と読みます。右側のパーツに「欠」がありますが「けつ」とは読みません。

「款」の字には「よろこぶ」という意味もあり、同じように「欠」のパーツを含む「歓」の字と同音同義の関係になります。

従って、手厚くもてなすという意味の「歓待」を「款待」と書いても間違いではありません。

03.
仕事の「進捗」状況を報告する。

×しんしょう ◯しんちょく

「捗」の字が「交渉」の「渉」の字に似ているため「進捗」を「しんしょう」と読み間違える人が多いようです。

このように漢字の偏や旁(つくり)から類推して、あるいは似たような字から類推して「多分こう読むんだろうな」と勝手に読むのを「百姓読み」と言います。この名称は辞書にも出ています。

「定款」を「ていけつ」と読んだり、「蘇生」を「こうせい」と「垂涎」を「すいえん」と読んだりするのが「百姓読み」の例です。

04.
貸し借りを「相殺」する

いいオトナも間違える「カイシャの漢字」

×そうさつ ◯そうさい

「相殺」はカイシャ用語としては、差し引きして帳消しにすること。簡単に言えばチャラにすることですね。「殺」という字は「さつ」と読めば「ころす」という意味で「殺害」「暗殺」など物騒な言葉が並びますが、これを「さい」と読めば、「そぐ」とか「減らす」という意味になり、「相殺」の他にも「減殺」という熟語があります。

05.
会社の規則を「遵守」する

×そんしゅ ◯じゅんしゅ

パーツに「尊」が含まれるため、「遵守」を「そんしゅ」と読み間違える人が多いですが、正しくは「じゅんしゅ」と読みます。

「遵守」は規則や法律をまもることで、「順守」とも書きます。「遵」の字はしたがうという意味です。

もっとも、「規則をまもること」は、最低では「コンプライアンス」というカタカナ語にとってかわられつつあるようです。「規則を遵守します」などという言い方も、もしかしたら近い将来なくなっているのかも知れませんね。

06.
会社の自慢を「云々」する

×いい・でんでん ◯うんぬん

安倍首相が国会の答弁で「云々」をつい「でんでん」と誤読したことで話題になった言葉。その事についていろいろと言う事を「云々」といいます。「云」の字は、ものを言うことを表し、「うん」と発音するように「雲」という字のもとの形です。

ちなみに「云々」の「々」はどう読むのでしょう。もちろん「ぬん」ではありません。

これは漢字ではなく記号で「同の字点」と言います。読み方はありませんが、パソコンで「どう」と入力すると出てきます。ためしに打ってみてください。

07.
なんとも「杜撰」な企画書だ。

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