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インテリア界のアカデミー賞!日本人デザイナー×日本企業で初受賞

「ELLE DECO」日本版の濱口編集長も、「吉岡さんはじめ日本人デザイナーは深澤直人さん、佐藤オオキ(nendo)さんと既にDESIGNER OF THE YEARを受賞していますが、日本企業のプロダクトでは初めて」とうれしいサプライズ。と言うのも、日本版からのキッチン部門ノミネートは別の企業のプロダクトだった。

「世界の編集長から吉岡さんのデザイン発想と、トーヨーキッチンスタイル社の製品の完成度の高さに評価が集まりました」という経緯。

「日本企業はインハウス(社内)デザイナー中心の文化ですが、このように外部デザイナーとメーカーが対等なメンタリティでコラボレーションする事で、より面白い作品が生まれることが期待できます。この受賞は他の日本企業にも良いキッカケになりそう」と、話してくれた。

“FINESSE(フィネス)ー透明なキッチン” はこうして生まれた

では、なぜトーヨーキッチンスタイル社が吉岡氏とコラボすることになったのか? 渡辺社長に聞いてみた。

「吉岡徳仁さんの作品が好きだったから」というのが理由。トーヨーキッチンスタイル社はキッチンだけでなく家具や照明などインテリアをトータルに提案する会社。長年、カルテル社など吉岡氏の家具も販売してきた中で

「今までと違った視点のキッチンはないだろうか? と考えたときに、吉岡さんの手がけるキッチンが見たくなり依頼したのです」

プロジェクトスタートから発表まで約5年の開発期間をかけ「当初の私の期待以上に美しく完成しました」と大満足、今秋発売を前に既に予約が入っているということだ。【画像4】収納するキッチンから、魅せるキッチンへ。「シェフから長く愛される道具たちは、とてもシンプルで、機能的な美しさを兼ね備えている。透明なキッチンに収納された道具たちを、シルエットが美しく奏でることで、使う人の自由な発想によって変化する、新しいキッチンが生み出される」という吉岡氏のコンセプト(写真/(c) TOKUJIN YOSHIOKA DESIGN) 【画像4】収納するキッチンから、魅せるキッチンへ。「シェフから長く愛される道具たちは、とてもシンプルで、機能的な美しさを兼ね備えている。透明なキッチンに収納された道具たちを、シルエットが美しく奏でることで、使う人の自由な発想によって変化する、新しいキッチンが生み出される」という吉岡氏のコンセプト(写真/(c) TOKUJIN YOSHIOKA DESIGN)【画像5】キッチン本体は、ステンレスのフレームのグリッド構造で構成され、全体を覆うスモークガラスによって、道具たちの美しいシルエットが浮かび上がる(写真/(c)TOKUJIN YOSHIOKA DESIGN)

【画像5】キッチン本体は、ステンレスのフレームのグリッド構造で構成され、全体を覆うスモークガラスによって、道具たちの美しいシルエットが浮かび上がる(写真/(c)TOKUJIN YOSHIOKA DESIGN)

世界が評価した日本の技術力&職人技

吉岡氏の斬新な発想のデザインを実現するのは簡単ではないはず。トーヨーキッチンスタイル社の開発担当に伺ったところ

「完成するまで全てが挑戦の連続だった」という言葉が返って来た。

「FINESSEの特徴である内部が見える構造は、本来であれば隠れる場所が見えるということ。ネジ一本一本の色や配置までも考慮し、技術開発部門とデザイン部門が一体となって、細心の注意とさまざまなアイデアを駆使して設計しました」【画像6】ステンレスの幅4.8mもある巨大なワークトップは繋ぎ目が分からないように作られている。80年を超えて培ってきた、トーヨーキッチンスタイル社の職人技術の結晶(写真提供/TOYO KITCHEN STYLE)
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