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無糖炭酸ブームの火付け役がさらにビリビリにパワーアップした『ウィルキンソン タンサン ドライ』を投入したのだが…!

ペットボトルで販売される炭酸水は、ガラス瓶で提供されるスパークリングウォーターと中身はほぼ同じなのに、あくまでアルコールの割材として存在していた。その流れを変えたのが500mlペットボトルで2011年に登場した「ウィルキンソン タンサン」。無糖炭酸ブームの火付け役となる。そんな元祖がさらにハードな『ウィルキンソン タンサン ドライ』を生み出した。

もともと”刺激、強め。”の「ウィルキンソン タンサン」がさらにドライになってパワーアップしたが……、あれ!?

「ウィルキンソン」ブランドは20代男性ユーザーを核に10年間、炭酸水販売数量トップに君臨し続けるタンサンの代名詞。通常よりも刺激の強い強炭酸が持ち味だが、近年の無糖炭酸ブームで、強炭酸製品が一気に増えた昨今、元祖の意地をかけるようにアサヒ飲料『ウィルキンソン タンサン ドライ』(500mlPET・希望小売価格 税抜95円・2018年4月10日発売)

こうしたカタカナで書くタンサンは、天然水に炭酸を注入して出来上がったものが大半。「ペリエ」「サンペレグリノ」などのナチュラルスパークリングウォーターは、湧いたときから炭酸を含んでいるが、タンサンは天然水に後から炭酸を添加しているのが特徴だ。

 

そうなると圧倒的にナチュラル炭酸水の方が良い気がするが、その場合は通常無殺菌で提供されるので、それなりのリスクがある。だから各社フィルターなどを工夫して殺菌した天然水に炭酸を入れるというのは、それなりに理にかなった安全な方法である。「カナダドライ ザ・タンサン・ストロング」(コカ・コーラシステム)のように、炭酸ガスをフィルターに通すろ過方式をとる荒技系も飛び出した。

 

 

さらに無糖炭酸ブームの極め付けは、自力でガスを注入するソーダマシン「ソーダストリーム」の流行にも繋がった。これは自分で炭酸の強度を調整できるという特徴がある。

 

 

 

手軽な炭酸ペットボトルでもギリギリの刺激が欲しいという人のために!

ただソーダマシンは出先で活躍させにくいのも事実。やはりコンビニの棚や自販機で気軽に買えるものも大切だ。そこで『ウィルキンソン タンサン ドライ』である。無糖で炭酸水ならあまり味に変わりはないだろうと思うかもしれないが、ごくわずかな酸味や炭酸の弾けぶり、ミネラルの味わいとかすかな甘みなど、じっくり飲むと各社全然違うのが楽しい。

 

それでは『ウィルキンソン タンサン ドライ』を飲んでみよう。炭酸は強炭酸にしようと思ってもペットボトルの限界がある。缶飲料の缶のようには密閉できないのがペット素材。炭酸を強くしても、分子の隙間から逃れ出てしまうのが問題だった。

ところがペットボトル技術も進化して、炭酸をほぼ閉じ込めることができるように改良されたのが昨今。そんな中でさらにボトルを切り子細工のような刻みを入れて(氷を砕いたデザインだそう)発売となったのが『ウィルキンソン タンサン ドライ』。

キャップをひねると、爽やかなシトラスフレーバー……、あれ!? これは無糖炭酸ではなかったっけ? 首をひねりながら飲んでみると、ビリビリと舌中央を滑走していく炭酸の強刺激があり、最後に少しだけ甘やかな味と柑橘系の香りが。

辛口、ドライとは書いてあるが、ボトルの目立つところには、そんなことは書いていない。しかし原材料名を見ると、名水/炭酸、香料の文字が。こ、香料! 何と無糖炭酸だけど香料が入っている。

うーん、これは適正進化なのだろうか。確かに飲みやすいし、美味しく感じやすいという面はある。カロリー的にも糖質的にもゼロなので問題ないとも言える。しかし無糖炭酸とは、わずかな風味と炭酸水を美味しく感じるかどうかの、己れとの闘いではなかったか? それで満足できたときの快感は他には代え難いものがあったのでは?

とはいえ、その影響は限りなく低いので、言われなければ気づかない程度。炭酸は強めになっているので、ドライな役割はきっちり果たしていると言える。ただ炭酸と水だけというストイックさが好きだっただけに、記者としてはほんの少し残念な気がしてしまった。

 

 

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