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これがあればどこでも侍大将気分?「本陣セット」作者に聞いてみた

これがあればどこでも侍大将気分?「本陣セット」作者に聞いてみた

 先日、Twitter上の歴史クラスタ、特に戦国クラスタの間で「本陣セット」なるものが話題を呼びました。陣幕や床几(しょうぎ。折りたたみ式の椅子)など、戦での本陣に備えられている様々な品物が一揃いになっていて、展開すれば屋内や屋外問わず、どこでも陣が張れ、戦国時代の戦場(いくさば)がそこに現れるという魔法のアイテム。

 流石に配下の武将など軍勢までは召喚できませんが、コスプレ撮影や時代物の映画撮影などにも使えそうな便利なセットになっています。しかもこれ、売っている訳ではなく、アイデア勝負で様々なものを加工したり代用したりして「それっぽく」見えるように揃えたんだそう。自作できるのであれば、ぜひそのノウハウを教えて欲しい!……という訳で、これをTwitterで公開した左近大夫☆浜次郎さんに、これを作った経緯や作り方についてお聞きしてみました。

【さらに詳しい元の記事はこちら】

そういや結構前に、
「我が家がお手軽に本陣に、簡単御本陣セット」揃えました。
手作り幕串をポールスタンド立てれば一応屋外での運用も可能に
まあ、実際にはまだ屋外での実用化の目処はたってないです…
屋内でのイベントや撮影とかで活用予定ですー pic.twitter.com/t5gfVVS0cO

— 左近大夫☆浜次郎 (@sakone_shogen) April 24, 2018

–本陣セットを「つくろうと思ったきっかけ」を教えて下さい。

 これに関しては様々な要因がありますが、それらの根幹には「一人でも手軽に甲冑姿の撮影ができるロケーションが欲しい。」という思いがありました。本当はどこかのお城、森や高原で撮影をすればいいのでしょうが、これだと甲冑武者一人じゃサマになりませんし……そんな中、レンタルで借りた色んな大河ドラマを鑑賞しながら考えて居ますと、大将や武将が一人陣中で思案に耽っているシーンを何度か目にしました。そこで「本陣なら一人でもどうにかなるんじゃないか」と思い至って、お手軽に用意できる本陣セットを作る決心をしました。一度身内のイベントで実際に陣を張ってみましたが、これが思ってた以上に大好評だったので、もっとこれから活用して行こうと考えるようになったんです。

–本陣セットの材料、予算などだいたいで構いません。教えて下さい。

 陣幕は旗や幕を専門に販売している業者さんに出来合の物をお願いしました。材質は天竺木綿で値段は五間(9メートル)で1万3000円ほど。晒し布を5幅並べて縫い合わせ、自分好みの家紋で染める方法であれば手間暇がかかりますが半額程でできると思います。幕串(幕を掛けるポール)はホームセンターで買ってきた長いパイプに自分で鈎(かぎ)をつけました。スタンド部分ですが、屋内やコンクリートの上では基礎となる四隅には旗やビーチパラソルを立てる為の注水式ポールスタンドを使用します。これらの幕串、スタンドが全部あわせて7000円くらいだったと思います。一般の和室で使用する場合は、長押に和風の薄い金属でできたS字フックを掛けて使用すると、釘も使わずお手頃に部屋に陣を張れます。こちらもホームセンターで購入可能です。

–床几(しょうぎ・折りたたみ式の椅子)などの調度品はどうですか?

 床几(椅子)は甲冑を着て座れる、つまり耐久性と安全性を重視しましたので、現在も伝統的な床几を作っているお店に直接注文しました。小売店を挟むとすごく高くなるんですが、工房から直接送って貰うと4000円程で購入できるんです。陣卓子(机)は完全に私の手作りです。材料は持ち運びの利便性とコストの面から、よくDIYにも使われるSPF材を選びました。この板を二つ並べ、後ろから桟木を四本打ち付けて固定しています。引き両(黒い線)はカシュー塗料で塗っています。陣卓子の足はやはり収納と運搬の面から折りたたみの出来る足を作りました。陣卓子一式で4000円くらいですかね

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