体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

第60回 アメコミ・ヒーローの中で、アイアンマンとスパイダーマンが日本で人気な理由とは?

『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』はもうご覧になりましたか?
圧倒の2時間半でした。
確かにストーリー自体は今までのマーベル映画の流れを知っていた方がより楽しめるし、また今回はヒーロー映画の王道パターンとはやや異なるので好き嫌いが分かれるかもしれませんが、とにかくアクションの見せ場とキャラ同士のかけあいが楽しく、シリアスとコミカル、神話とSF、アクションとファンタジーが見事に融合したエンタテインメントに仕上がっています。

そして6月1日(金)には『デッドプール2』が公開。今回の『デッドプール2』にはケーブルという、ターミネーターみたいな新キャラが登場しますが、ケーブルを演じるのはジョシュ・ブローリン。
ジョシュは『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』でメイン・キャラのサノスを演じており、今年のアメコミ映画界のMVPですね(笑)
デッドプール、そして『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』にも出ているアイアンマンとスパイダーマンは、日本でも特に人気のアメコミ・ヒーローです。

その理由はいくつかあるのでしょうが、僕はまずマスクをかぶっているからだと思います。
実はアメコミ・ヒーローの中で、フルマスク=顔を全面的に隠しているヒーローというのは少ないのです。
スーパーマンにいたっては素顔丸出しですからね(笑)
マスクをかぶることで完全に正体を隠せる=別人になれる。
それゆえあのマスクをかぶれば自分もヒーローになれる。
あのマスクの下に自分の顔がある。
仮面であるがゆえの匿名性で感情移入しやすいのです。
だから人種を超えて好きになれる。

またコミックでも映画でも感心するのが、感情表現の巧みさです。
基本、マスクですから表情はないわけですよね。でもコミックでいえばちょっとした目の部分の線の入れ方とか角度、またポーズ、映画でいえば演技で無表情のヒーローなのに、ちゃんとその時の感情が読んでいる・観ている方に伝わってくるのです。
アイアンマン、いま怒っているね。
スパイダーマン、ちょっと頭にきているみたい。
デッドプール、かなりブチ切れているぞ。
みたいに。
感情表現に、送り手側のセンス・工夫が反映されるからより心にしみるんだと思います。

そう言えばこの3人は口がたつキャラということも似ています。
つまり、3人ともおしゃべりなのです。
顔が無表情だけに、セリフで感情を現す必要があるかもしれませんね。
そして、とりわけ日本人の琴線に触れるのは、この3人は、赤がベースということです。
アメリカの場合、やはりスーパーマンやキャプテン・アメリカがルーツだったりするので、星条旗=ブルーがヒーロー・カラーっぽいイメージがあるのですが、日本ではスーパー戦隊の影響でしょうか、赤というのがヒーロー色だったりするのです。

いかがだったでしょうか?
アイアンマン、スパイダーマン、デッドプールという仮面のヒーローたちの応援にぜひ劇場にかけつけてあげてください。

なおアメコミ映画ではないですが5月18日(金)公開の『ランペイジ:巨獣大乱闘』もおすすめ!
タイトルに偽りなしの、うれしくなるような怪獣映画!
この作品で、キングコングのような白い巨大ゴリラを演じた役者さん(モーションキャプチャー用の役者さん)が来年公開のハリウッド版ゴジラの2作目『ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ』で、キング・ギドラの”真ん中の首”を演じます(笑)
これまた必見!

(文/杉山すぴ豊)

■関連記事
第59回 思春期の映画体験のこと
第58回 アメリカでは社会現象に!公開中のマーベル映画『ブラックパンサー』がすごい!
第57回 GW公開!『レディ・プレイヤー1』の魅力を一挙紹介!

BOOKSTANDの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。