体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

<ライブレポート>トロンボーンの限りない可能性、スライド・モンスターズが初ライブ【LFJ2018】

<ライブレポート>トロンボーンの限りない可能性、スライド・モンスターズが初ライブ【LFJ2018】

 ジョゼフ・アレッシ、中川英二郎、マーシャル・ギルクス、ブラント・アテマの4人の精鋭のトロンボーン奏者がタッグを組んだスライド・モンスターズの初公演が、5月5日【LFJ2018】にて開催された。

 スライド・モンスターズは、「ジャズとクラシックを融合したトロンボーンカルテットを作りたい」という思いから4年の歳月を経て、今年結成されたユニット。ニューヨークフィル首席のアレッシ、ジャズからクラシックまで幅広く活躍する中川、オランダ放送フィルのアテマ、NYのジャズシーンを牽引するマーシャルといった、ジャンルを越えたメンバーが集結した貴重な公演ということから、チケットは瞬く間に完売となった。

 開演時間が訪れると、ステージは暗転のままメンバーが登場。譜面灯のみで1曲目「Abyssos」がスタートした。本作はアテマの友人である作曲家フローリアン・マグヌス・マイヤーによるもの。真っ暗な会場に豊かな倍音が響き渡り、4本のトロンボーン以上の数限りない音が会場を満たしていく。これから始まる4人だけのコンサートへの期待を高めるには、ぴったりの選曲だ。

 続いて、アルバム『スライド・モンスターズ』より、「Geometric Apple」、「Coalescence」 。ツアー初日であり、本ユニット結成初のコンサートにも関わらず息のあった演奏が繰り広げられた。コンサートは、中川のMCを交えつつ行われ、最後は観客とともに写真撮影も。そしてアンコール「Slide Monsters Blues」で観客の手拍子を誘うと、演奏しながら客席を練り歩き、45分間のステージがあっという間に終了した。日頃、オーケストラではスポットライトを浴びることが少ない楽器だからこそ、トロンボーンの持つ素晴らしい可能性をもっと感じてもらいたいと、事前のインタビューで語っていたスライド・モンスター。まさに、そんなトロンボーンの限りない可能性を体現してくれた45分間だった。

◎公演情報
【SLIDE MONSTERS“BEYOND” INSPIRED BY NEW YORK】
2018年5月4日(金)神奈川・ミューザ川崎シンフォニーホール ※ワークショップ、終了
2018年5月5日(土)東京芸術劇場 ※ラ・フォル・ジュルネTOKYO、終了
2018年5月6日(日)福岡・宗像ユリックス ハーモニーホール
2018年5月8日(火)大阪・豊中市芸術文化センター
2018年5月9日(水)神奈川・ミューザ川崎シンフォニーホール
2018年5月10日(木)群馬・高崎シティギャラリー
2018年5月11日(金)静岡・静岡グランシップ中ホール・大地 ※スペシャルゲスト:熊谷和徳(タップダンサー)
2018年5月12日(土)福井・福井県立音楽堂ハーモニーホールふくい 小ホール
2018年5月13日(日)福井・武生特殊鋼材株式会社 特鋼ホール ※クリニック

関連記事リンク(外部サイト)

最強トロンボーンユニット、スライド・モンスターズ結成記念、中川英二郎×ジョゼフ・アレッシInterview
<ライブレポート>チェンバロの猛者ピエール・アンタイ、【LFJ2018】来日に固唾を飲む
<ライブレポート>ラケル・カマリーナの精緻なラヴェル、魂の叫びが宿るヴァイル、地声で歌う故郷のファド【LFJ2018】

Billboard JAPANの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。