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湿布薬で皮膚が大惨事に!安易な薬の使用の危険性と必読の「くすりの説明」

湿布薬で皮膚が大惨事に!安易な薬の使用の危険性と必読の「くすりの説明」

 筋肉痛や捻挫の時などにお世話になる湿布薬。市販の物よりもクリニックなど医師から処方される湿布の方が格段に効果は高いのですが、その分絶対に気を付けないといけない事も。そんな強力な薬をうっかり使ってしまったが為に貼った部分が大惨事になってしまったという人のブログがネット上で大きな話題になっています。

【さらに詳しい元の記事はこちら】

 アメブロで「ようこのブログ」を運営しているようこさん。普段はほっこりする様な内容をブログに投稿していますが、4月28日に【湿布の副作用で「一生治りません」と診断される】という衝撃的タイトルで投稿した内容がネット上を駆け巡りました。

 その内容とは、運動で足を痛めたので、以前手に入れて残っていた湿布薬「モーラステープ」を使用。翌日剥がして外出したのですが、数日後に皮膚の腫れ、ただれが起きてしまい、その後炎症が治まっても色素が沈着して消えないという状態。何件かの皮膚科を受診して、「色素沈着は数年以上かけないと消えない、そして日光にあたる事は絶対にだめ」とステロイド剤等を処方してもらいました。この後に改めて湿布薬のパッケージの裏を見て、そこに書いてある文章を読んで初めてこの症状がどういう事であるのか理解したという事です。

 パッケージの裏には

「貼付部を紫外線にあてると光線過敏症をおこすことがあります。
(1)戸外に出るときは天候にかかわらず、濃い色の衣服、サポーター等を着用し貼付部を紫外線にあてないでください。
(2)はがした後、少なくとも4週間は同様に注意してください。」

とあったのです。既にこの皮膚症状が起きていた時点で「光線過敏症」を発症していたのです。

 そして、一旦は症状が落ち着いたと思われた数年後に首を日焼けした際にまたもや皮膚の炎症が起きてしまったという事です。何件かの皮膚科を受診してやっと「光線過敏症」という診断名が下りたという事です。光線過敏症は一度起きると何年たっても繰り返す事がある状態。うっかり日焼けをしてしまった事で再発したという訳です。

湿布薬で皮膚が大惨事に!安易な薬の使用の危険性と必読の「くすりの説明」湿布を剥がした後に紫外線に当たった結果、酷い炎症に
湿布薬で皮膚が大惨事に!安易な薬の使用の危険性と必読の「くすりの説明」炎症がおさまっても色素沈着はずっと残っています

 ようこさんは、「『知らなかった』では済まされないことが実際自分の身に降りかかった」とブログに記しており、副作用で悩む人、苦しむ人が少しでも減って欲しいとメッセージを下さいました。

 この湿布薬が今「危険である」という認識でネット上で話題になっていますが、果たしてこの湿布だけが本当に危険なのでしょうか?

■ たかが湿布と侮らないで

 今回の例は、一度処方されたものの医師や薬剤師からの説明が不十分であったか、説明を受けてもあまりピンとこずに聞き流してしまった、聞いたもののその内容をすっかり忘れてしまい副作用の説明書きをよく読まずに使ってしまった、などが原因として考えられます。痛みを取ってくれる便利なもの、くらいの認識でいると案外受けた説明を聞き流してしまう事もありますし、筆者は看護師として病棟・外来で患者さんと接している時にも、度々こういった事に遭遇してきました。

 医療者側が「当たり前」と思っている副作用でも、「袋の裏に副作用について書いてあるからそれ読むよね」と考えていても、患者さんは意外と説明書を読んでいないケースが多く副作用と言われてもピンとこないケースがあります。このため「この程度で大したことにならないでしょ」という軽い気持ちがおきてしまい、双方に認識のズレがある、と臨床現場で感じる事も度々でした。

■ 安易な「私の湿布分けてあげるわ」は絶対ダメ!

 更に困った事に、老人施設にて腰やら膝やら痛がっている利用者さんに他の利用者さんが「私の湿布分けてあげるわ」と入浴後に貼る為の湿布を渡そうとした現場にも何度も遭遇しています。ちょっとでもそんな会話が耳に入ろうものならすっ飛んでいって「利用者さん同士の薬のやり取りは絶対にダメ!」と何度も止めに入っていましたが……。

 「処方された薬というのはその人に合わせてオーダーメイドで出されている物なんだから、湿布くらいと思うかもしれなくても絶対やめてください」としょっちゅう言っていました。「安易にあげた薬で副作用出たら責任とりきれないでしょ?」とも。お年寄りと話をしている中で、「夫婦間で湿布を共有している」という人もいましたが……。中には「風邪ひいたの?この薬あげるわ」と処方された薬を渡そうとする人も。「他人はもちろん、夫婦でも親子でも処方薬は共有しちゃダメ!」と何度も説明していたのを思い出しました。

 ちなみに、モーラスはパップ剤、テープ剤がありジェネリック(後発品)として「ケトプロフェン」や「タッチロン」「パッペンK」など同じ薬剤を主剤としていても違う名前で幾つもあります。市販の湿布薬にもこのケトプロフェンが配合されている物もありますが、ケトプロフェンを使用している薬剤の添付文書には

「光線過敏症を発現することがあるので、使用中は天候にかかわらず、戸外の活動を避けるとともに、日常の外出時も、本剤貼付部を衣服、サポーター等で遮光すること。なお、白い生地や薄手の服は紫外線を透過させるおそれがあるので、紫外線を透過させにくい色物の衣服などを着用すること。また、使用後数日から数カ月を経過して発現することもあるので、使用後も当分の間、同様に注意すること。異常が認められた場合には直ちに本剤の使用を中止し、患部を遮光し、適切な処置を行うこと。」

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