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The Creatures Issue : Interview with Toshihiro Iijima

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ウルトラQ、初代ウルトラマンが誕生したのは1966年。その作品群を観ると、ハラハラワクワクするストーリーやキャラクターたちの裏に秘められたその社会的メッセージが、放送から52年経った現在の私たちの胸に突き刺さる。子供の頃、テレビの中のウルトラマンなどに登場する怪獣たちに救われたと公言しているギレルモ・デルトロ監督は、自身を”怪獣映画の伝道師”と自称し、『シェイプ•オブ•ウォーター』で怪獣映画として史上初のオスカーを獲得した。また、今年公開の映画『ダウン・サイズ』での人口増加に伴い、人類の縮小化政策を実行するといった設定にウルトラQ『1/8計画』を想起した観客は少なくないように思う。ウルトラQ、初代ウルトラマン両作品で演出•脚本を手がけ”バルタン星人の生みの親”としても知られる飯島敏宏監督本人に、当時から自然や科学、宇宙、そして社会問題とどのように向き合い”怪獣”が生まれたのか。そして、彼らは今どこへ向かうのかを訊いた。

Ultra Q and its main character Ultraman were first created in 1966. Currently, 52 years since it first aired, the series continues to move its audience members, through its dramatic plots and the powerful underlying social messages conveyed by its characters.Director Guillermo del Toro, who calls himself a “creature evangelist”, grew up watching Ultraman on his TV and says that the kaiju monsters on the show greatly inspired him. del Toro since received the first-ever Oscar Award given to a monster movie, for The Shape of Water.In addition, audiences can clearly see the influence of Iijima’s work in other recent movies as well, such as director Alexander Payne’s Downsizing, which is about shrinking humans as a solution to overpopuation. This plot is similar to the the “⅛ Project” in Ultra Q.NeoL interviewed Toshihiro Iijima, the creator of the Baltan Seijin that appear in both Ultra Q and the first Ultraman series. We asked him about how his takes on nature,science, the universe and social issues have given birth to kaiju monsters, and his future plans.

——まず、飯島さんにとっての怪獣映画の原体験とは何だったのでしょうか?

——First of all, how were you first introduced to the genre of monster movies?

飯島「いちばん元の話をすると『ゴジラ』(1954年)ですね。どうせくだらないんだろうと思って観に行ったら、本田猪四郎さん(映画監督、『ゴジラ』など多くの怪獣映画を含む数々の東宝作品を製作)が手がける”原水爆実験”をテーマに背負った作品だということがわかり、静かに暮らしていたゴジラが人間による原水爆実験で出てきてしまったということが心に残りました。その気づきが私自身の怪獣の原点です。円谷英二監督は子供時代に『キングコング』(1933年)を観ていたとおっしゃっていたのですが、キングコングもまさにそうですよね。エンパイアステートビルの上に立っただけで本人はなんにもしないうちに、人間にドンドン攻撃されて、それを観ているほうも胸を痛めるという。そういった悲哀さが円谷英二作品に影響していると思います」

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