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【ももクロ・春の一大事】がんばった東近江市!初の大イベント成功の秘訣は笑顔のチカラだった!?

ももいろクローバーZ(以下、ももクロ)が、2018年4月21日(土)、22日(日)、大型野外ライブ『ももクロ春の一大事 2018 in 東近江市 ~笑顔のチカラ つなげるオモイ~』を滋賀県東近江市・布引運動公園陸上競技場で開催し、2日間で3万2,574人を動員した。

ももクロは毎年、春・夏・冬に大型ライブを行うのが恒例。アリーナ、ドーム、スタジアムといった数万人を集客する大型会場で開催するのが普通だが、今回は、滋賀県東近江市という人口11万人の地方都市での屋外会場で開催した。

”都市”と言ったが街を少し離れれば自然豊かなCountryであり、会場がある芝原町の人口は約300人だという。こんな所で、2日で3万人を集める大型ライブを開催したのだ。もちろん東近江市にとって未経験の大イベントで、まさに一大事がやってきたのだった。

今回は2DAYS、実際に参戦した現地で感じたことも交えてレポートしたい。初めに言ってしまうが地元スタッフの完璧な対応に感動した。

笑顔のバトンをつなぐ

ももクロライヴ「春の一大事」が、地方開催となったのは昨年(2018)の埼玉県富士見市から。そして、「2018年4月22、23日、コンサートを開催させていただける場所を募集」と発表し、全国の市役所、役場に呼びかけた。サブタイトルは「笑顔のチカラ つなげるオモイ」、笑顔のバトンを日本中につなげて行こうという壮大なプロジェクトがスタートした。

これに対し、「ももクロで町おこし、地域活性化」を目指そうと約30の自治体から応募があったというが、その中から白羽の矢が立ったのが滋賀県東近江市だったのである。発表は12月のことだった。

“やれんのか?”東近江市の一大事!

ももクロの屋外コンサート誘致に東近江市議会では反対意見もあったそうである。

誘致予算の準備として420万円を盛り込んだが、「自治体のやるべきは福祉だ」「知名度を上げるための一過性の投資は賛成できない」「学校などで消耗品費が足りていない」「台風被害の補助も足りていない」・・・税金の使い方の是非が問われた。様々な意見が飛び交う中、東近江市はメリットが大きいと判断して、誘致に名乗りをあげたのだった。

そのプレゼンが実ったわけだが、東近江市誕生13年目にして、とんでもない一大事がやってくることになったわけだ。

「こんな田舎でコンサート?やれんの?」「ももクロ?ユニクロなら知ってるけど」

そんな声が市民からチラホラ。そりゃそうだろう、誰もが驚いたに違いない。東近江市役所は13名のプロジェクトチームを結成。ライブ成功に向けて取り組んだ。

なにしろ「春の一大事」は単にコンサートが行われるだけではない、ももクロは他アーチストと一線を画すコンサートとイベントのビッグフェスティバルを展開する。誘致に成功したは良いが、超えるべきハードルは琵琶湖を泳いで渡るほどの難関だ。

当然、市に大型ライブを開催するノウハウはないはず。聞けば、1月からももクロ運営と市が幾度も会議を行ったという。おそらく、市側は「こんなにやることが多いのか、こんな細かいマニュアルがあるのか」と予想を上回る準備と本番の想定に驚いたに違いない。

会場までの交通網・輸送手段、宿泊施設、駐車場、ゴミの問題、地域や近隣住民の理解と協力など、クリアすべきポイントは多岐に及ぶ。

ライブを行う場所はもちろん、隣接して物販・飲食・イベントなどを行う広大なスペースには、相当数の人員が必要になる。会場にやってくるのは1日1万5,000人以上だ。このゲストをいかに円滑に誘導するか、あらゆるトラブルにどう対処するか、おもてなしの徹底は想像以上だったはずである。

出典:http://www.momoclo.net/haruichidaiji2018/images/map/map1.png

(会場の地図。凄く広い。広かったが故に混雑は少なかったと思われる)

万全で挑む!

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