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下の子が幼稚園に入り7年ぶりに訪れた一人時間。開放感で泣けた話 by なないお

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うちには2歳違いの娘と息子がいます。娘を妊娠した時に切迫流産で入院したのをきっかけに退職してから二人の出産。ちょっと大きくなれば社会復帰するつもりでいましたが、出てきた娘がとびきり手のかかる多動娘だったため、医療や療育に奔走しているうちに忙しくて働きに出ることができず専業主婦のままでいました。 前回のエピソード:なんでも食べられることよりも、食べる楽しみを。偏食との付き合い方 by なないお

経済的には厳しかったのですが、早期療育で子供の将来が少しでも楽になるのであればと焦る気持ちもあり、子供に全力をかけていた頃でした。(今思えばそこまで無理しなくてもよかったのですが)

仕事を持ちながら小さいお子さんを育てるのはどんなお子さんであれものすごく大変なことだと思います。日々時間との戦いであることでしょう。

時間的には余裕があると思われる専業主婦ですが、24時間365日、子供とべったりの日々というのは地味に疲弊してくるものでした。一瞬でも目を離せば全力で死にに行こうとする衝動性の高い娘との緊張感を持った日々。小さい息子も守らなくてはなりません。

そんなこんなで子供とのドタバタの日々を過ごしながら、息子が4歳の時、幼稚園に入りました。2年保育の幼稚園なので年中さんです。娘はちょうど小学校入学。

うちの子たちは自閉症を持っていますが、なぜか今までべったりだったのに母子分離で泣くことは一度もなく(かえって私が寂しい)フェンス越しに大丈夫なのかと心配で心配でしばらく眺めていたこともありました。

そしてやってきた一人の時間

入園式後の初登園の後、心配で後ろ髪を引かれながら自宅に帰った時、

誰もいない。

なんと私一人!!(当たり前ですけど)

もしかして、この数時間、私自由にどこ行ってもいいの?マジで?

ヒャッハーーーーー!!!!

考えてみれば娘を産んでから7年ぶりの一人の時間。時に病院に行くためにちょっとの間実家に預けたことはありましたが、それでも自由にどこへでも行けたわけではありません。

コンビニに好きなもの買いに行ってもいいの?

自分一人で好きなもの食べてもいいんだ。

何も気にせず昼寝してもいいんだ。

ゲームにちょっとだけ夢中になってもいい?

久しぶりの一人の自由な時間にあまりに嬉しくて、やりたいことの妄想ばかりで数日間は実際どこにもいかず家事をして過ごしました。

数日後、自分の服を買いに出かけました。

ゆっくりと商品を手にとって眺められること。

子供を産んでからは一度もありませんでした。ちょっとでも手か目を離せば娘はすぐに消えてしまうような子でしたし、こだわりの強い息子は試着で私が見たこともない服を着るとパニックを起こしていました。

常に子供に注意を払いながら片手でささっと選んでさっと買っておしまい。そんな買い物しかできませんでした。

自分のことだけを考えてゆっくり買い物が出来る時間が嬉しくて、つい店で泣きそうになったのを覚えています。よく私7年も頑張ってきたなーと自分で自分を褒めつつ感動していました。

次々と訪れる一人の開放感

その後、子供が成長するたびにやってくる一人でできること。

それまで毎日の当たり前のことすぎて地味に削られているとは気づかず、いざ一人になってみればすげぇ感動がやってきました。

子供と別の布団で眠れること。

シングルのお布団を独り占め!なんと贅沢な気分でしょう!布団の中で泳ぎたい気分ですね!

(しかし隣の布団から娘のケリが飛んでくる)

一人でお風呂に入れること。

静かなバスタイム!足が伸ばせる!!お風呂ってリラックスできるものだったのか!!(10年間忘れてた)ゴージャス!!

(風呂の外からきょうだい喧嘩の声がする)

最中は全く自覚はなかったのですが、よく考えてみると10年も一人でゆっくりお風呂にも入れないなんてやっぱりしんどいですよね。

下の子が生まれた頃は夫が仕事で夜遅かったため、ワンオペで多動の2歳児と0歳児をお風呂に入れていたのですが、物理的にどうやっていたのか思い出せません。大変すぎて記憶から抹消されたっぽいです。

子供のためにも自分を大切にする

子供たちが無事に成長してくれたおかげで今は一人の時間も大切にできるようになりましたが、現在進行形で頑張っているお母さんたちには、可能な限り周りを頼って抜ける手は抜いて、少しでも自分の時間を確保して欲しいなあと思います。

いつもいつもお母さんじゃなくていい。時には自分に戻る時間がないと人は削られてしまうものだと思います。削られっぱなしではいつかパンクします。母になったら誰でも超人になれるわけではありません。(なかには超人いてびっくりしますけど)

11年の専業主婦を経てから離婚を機に外に働きに行くようになりましたが、外で働くときはもちろんお母さんではないんですね。一人の個人として扱われる。そして仕事に対しての評価や報酬がある。これも私が個人として解放されたと感じたことでした。

何と言っても仕事中は仕事に集中できるんですよね。お母さんの仕事はマルチタスクすぎてあれもこれも同時進行ばかりです。

子育てはどんなに頑張っても人から認められることも少なく、子供の成長だけが報酬となりやすいものだと思います。そこに全力をかけてしまえば子供の成長という見返りをどうしても求めてしまいがちになります。

子供の成長の喜び、これは何ものにも代えられないですが、あくまで子供はその子のペースで成長して行くもの。親の努力の成果ではないと切り分けないとだんだん親子ともにしんどくなってきます。

これは子供たちが小さい頃に療育に全力をかけすぎた私の反省でもあります。

親が自分自身を大切にすること、それが小さいながらも子供を独立した一人の人間として尊重できることに繋がっているのではないかなと思います。 関連エピソード:長男誕生から三男入園までの7年半。憧れ続けた“ひとり時間”にひたすらやっていること by マルサイ

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著者:なないお

年齢:49歳

子どもの年齢:娘11歳、息子9歳

発達障害を持つ子供たち二人を育てるシングルマザー。乳がんを患い治療中。頭の中をTwitterに垂れ流しながら復活の呪文をとなえています。

娘:明るくスパイシーなアクセル全開系女子。ADHD(注意欠陥多動性障害)、アスペルガー症候群。

息子:おだやかで刺激に弱いダジャレ数学少年。自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)

ブログ【うちの子流~発達障害と生きる】URL:http://nanaio.hatenablog.com/

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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