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GIRL POWERED Issue : LISACHRIS ft. CALVIN KLEIN

NeoL Lisa CK | Photography : Yuichiro Noda

YENTOWN、Killa関連作やAnarchy、ZORN、Cherry Brownらの楽曲を手がけるビートメイカーにして、CHANELやGUCCI、FENDIなど、様々なブランドのパーティからオファーが引きも切らないDJとしても注目されているLISACHRIS。NYクイーンズ生まれで、ロンドン、東京で育った次世代の才能と目される彼女が初のオフィシャルEP「ARIAKE」をリリースした。彼女が思い描くストーリーやイメージをもとにした全5曲のインストゥルメンタルは、感情のうねりをトレースした自由度の高いプロダクションはヒップホップの枠組みを越えた広がりを感じさせるもの。作品タイトルを通じて、一人の音楽家としての夜明けから新たな日々の始まりを告げる彼女はどこからやってきて、どこへ向かうのだろうか。

──2016年末にYENTOWNから脱退したんですよね?

LISACHRIS「そうですね。同時期にそれまで働いていたSTUSSYを辞めたり、自分にとってはそういうタイミングだったんですよ。音楽活動も真剣に追求したかったし、そのためには一人で活動するしかないなって」

──YENTOWNをはじめ、AnarchyやZorn、Cherry Brownほか、色んなラッパーにビートを提供してきて、ソロ作の正式なリリースは今回のEPが初ですが、今の活動スタンスについて教えてください。

LISACHRIS「今回のようなソロのインストは以前からSoundCloudに上げていたんですけど(2016年に発表したEP「RESCUE MINI」「LINE」ほか)、事務所に入ったことで、制作に専念できる環境になったので、人にビートを提供しつつ、今回のEPをはじめ、自分の作品をずっと発表していきたいなと思ってます」

──これまで作ってきたビートは、現行のトレンドであるトラップに回収されないオルタナティヴなものを感じるんですけど、LISACHRISのルーツは?
LISACHRIS「影響を受けたのは、エンヤとかクイーン、学生の時は吹奏楽をやっていたので、曲作りはビッグバンドっぽいかもしれないですね」

──エンヤのニューエイジ的な影響はシンセ使いに表れているのかもしれないですけど、クイーンとビッグバンドの影響は今作ってる音楽から直接的には読み取れなかったです。

LISACHRIS「そうですか。展開の付け方はクイーンの影響があるのかなと思ったりもするし、吹奏楽をやっていたこともあって、幾つかの楽器をレイヤーしたり、自分としては指揮者のつもりで音楽を作っているところもあります。それから、ビートに関して、一番影響を受けたのはトラップで、最初はFlosstradamusの「Rollup (Baauer Remix)」に衝撃を受けて。今だとTroyBoiとか、トラップではないけど、Ivy Labが好きだったりするんですけど、誰かの真似ではなく、自分のオリジナリティを出すことを意識しているうちにトラップからはみ出しちゃってますね。私がビートを作る時は踊りながら作業しているんですけど、フォーマットをズラしたいというか、ちょっとおかしくしたいんですよ(笑)。何回も聴きながら、おかしくしていって、自分なりに正していくのが、私にとってのビートメイクですね」

──踊りながらビートを作りつつ、今回のEPはノンビートの曲があったり、ダンスミュージックに限定される作品ではないですよね。

LISACHRIS「今回のEPはダンスミュージックでもあって欲しいし、BGMにもして欲しくて。ミックス、マスタリングもそういうバランスを考えてこだわりましたし、私はルパン三世が大好きで、このEP自体、最初はそれぞれのキャラクターにまつわる曲にしようと思って。1曲目の「ru a samurai?」は五右衛門の曲として作り始めて、あなたのことを信用していいんですかという乙女心とその裏にある激情を表現しました。だから、曲の流れとして、最初は乙女な感じで、最後の方では怒ったりしているんですけど、あたたかい音をあちこちに散りばめているし、全体としては愛の曲なんですよ」

NeoL Lisa CK 2 | Photography : Yuichiro Noda
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