【特集その2】小室哲哉のプロデュース力…細部まで「狙って」作っていた

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【特集その2】小室哲哉のプロデュース力…細部まで「狙って」作っていた
J-WAVEで放送中の番組「SONAR MUSIC」(ナビゲーター:藤田琢己)。4月17日(火)のオンエアでは、いつものDAOKOとのコンビに加え、4人組ガールズバンド、CHAIもスペシャルナビゲーターとして参加しました。

同日の『FEATURE TOPICS』では、小室哲哉さんについてお話しました。小室さん特集の初日は、幼少期からTM NETWORK、音楽プロデューサーとしての初期の活動を紹介。2日目となるこの日は、“小室ブーム”を巻き起こした90年代の活躍にフォーカス!

【特集その1】小室哲哉が「ヒット曲を作るコツ」を掴んだ名曲とは?

■TRFは「視覚的」な要素にもこだわった

1993年にデビューしたTRF。小室さんはイギリスに音楽留学をして、世界の最新の音楽シーンと日本の音楽シーンとの間に大きな差が開いていることを痛感。また当時、海外で流行していたユーロビートをもっと日本で広めたいという思いからTRFを作ったのだそう。名前の由来は「TK RAVE FACTORY」の略。レイヴ・カルチャーを日本にもたらしたいという思いがあり、この名前がつけられたそう。

ボーカル1人、ダンサー3人、DJ1人の5人組ユニットというこれまでにない編成で活動をスタートしました。この5人は小室さん自らスカウトして集めたメンバーです。

音楽におけるステージングなど、視覚的インパクトも重視。小室さんはミュージカルでステージにおけるダンスの役割に重要性を感じており、そこからインスピレーションを受けたといいます。それまでダンサーが踊ってきたジャンルとは違うものを要求したため、小室さんのサウンドで気持ち良く踊ってもらえるように、照明やカメラのカット割りなどをスタッフと相談。ダンサー一人ひとりが注目を浴びるようにしました。

当時は珍しかった、もうひとつの特殊な役割がDJ。90年代初めから、DJが音楽を引っ張っていく時代が来ることを予期していた小室さんは、DJ KOOさんに声をかけメンバーに。サウンド的な役割はもちろん、中央にDJを置くことで、ステージがかっこよく見えることも意識していました。ステージのセンターにDJブースがある光景は今では当たり前になっていますが、そのスタイルも当時は斬新だったのです。

■「どう広めていくか」までプロデュースしていた

小室さんの狙い通り、TRFは大ヒット。その手腕をさらに発揮して、日本の音楽シーンに大量のヒット曲を送り込んでいきます。たとえば、1994年にリリースされた篠原涼子さんの『恋しさと せつなさと 心強さと』は最終的に202万枚以上を売り上げました。ちなみにこの曲をカラオケで歌うと、当時は珍しかった本人映像を楽しむことができるのですが、これも小室さん自らの指示だったそう。自分の担当したアーティストをどのように世の中に展開していくかまでプロデュースしていたのです。

そして、自身が出演していたテレビ番組で、ダウンタウンの浜田雅功さんから「僕もプロデュースしてくださいよ」とお願いされたことがきっかけで、H Jungle with tを結成。“Jungle”とは当時、海外を中心に流行していた音楽ジャンルのひとつです。大衆をターゲットにしたアーティスト名に音楽ジャンルを入れ込むことも、小室さんの狙いでした。こちらも200万枚の大ヒットを記録しています。

以上が、90年代に巻き起こした“小室ブーム”の前半です。記事は後編に続きます。19日(木)のオンエアは、小室哲哉さんの特集も最終回。ぜひチェックしてください。時間は22時10分頃を予定しています。

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【番組情報】

番組名:「SONAR MUSIC」
放送日時:月・火・水・木曜 21時−24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

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