体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

詩人・谷川俊太郎の世界がぎゅっとつまった、ちいさな本

1804094

美術館で詩を展示する。

東京オペラシティ アートギャラリーで開催された「谷川俊太郎展 TANIKAWA Shuntaro」(2018年1月13日〜3月25日)は、そう聞いて想像したものとは別物で、それは素晴らしかった。その世界観を「本」につめたのが、『こんにちは』だ。

谷川さん自身の「カタログじゃないもの作ろうよ」というひと言から出来上がったという本書は、確かに、いわゆる展覧会カタログとは異なっている。

そして単なる詩集でもない。会場に展示されていた詩は、もちろん収録されているが、それ以上に、谷川さんの撮り下ろし写真、谷川さんが撮った愛用品、寄稿、対談、ハガキ、自作の俳句(!)…1931年生まれの詩人・谷川俊太郎を形作ってきたもので溢れている。そうしてページをめくり、谷川さんの世界に浸っているうち、「ではまた」という詩でこの世界は締めくくられるのだ。なんてチャーミング!

ちなみに、表紙は青以外にも、赤、黄と、3パターンある。中身はまったく同じなので、どれにしようか迷うのも楽しく、こんなところにも谷川さんの遊び心が垣間見える。

『こんにちは』
谷川俊太郎
ナナロク社
1,800円
Amazon

NeoL/ネオエルの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。