体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

25周年を迎えたRubyは、今後どんな方向に進んでいくのか?―高橋征義氏が語ったRubyの1/4世紀

Rubyの25年を振り返る

東京・品川インターシティホールで開催された今回のイベントには開始前から多くの人が集まり、「Ruby25」のスポンサー企業の出展ブースをのぞいたり、講演会場に設置されたモニュメントやスタンド花の前で記念撮影する姿が見られ、非常に熱気が感じられる空間となった。

来賓の挨拶など20分間のオープニングの後、高橋さんによる特別講演「Rubyの1/4世紀」が始まった。

高橋氏のRuby歴は約20年。「私のコミッターではなく、ただのRubyist。だから、素朴にお祝いが言える立場です」と笑いながら語る。

この25年にどんなことがあったのか。「年表にまとめると次の通りとなるが、長いので5年ごとに分割して25年を振り返ってみたい」(高橋氏)
1993~1997:誕生:Rubyが実用に近づく(命名,公開,雑誌掲載)
1998~2002:認知:Rubyが広く知られる(ruby-lang.org,書籍,RubyConf)
2003~2007:転換:Rubyが「選択肢」に入る(RubyForge,Rails,Ruby 1.9)
2008~2012:発展:Rubyがさらに活躍する(rubygems.org,Bundler,JIS&ISO)
2013~2017:普及:Rubyがエッジではなくなる(Ruby 2.0~,Rails 4.0~,cacher.r.o)

1993年~1997年はRubyが実用に近づく誕生の時期。25年前の1993年を振り返ると、trfや小沢健二、JUDY AND MARYなどのアーティストがデビューしたり、「パトレイバー2 the Movie」「ジェラシックパーク」といった映画が公開され、「AKIRA」はコミックが完結したりということがあった。

「当時は大学生で、『fj.*』というネットニュースを読んでいた」という高橋氏。この場所こそ、1995年12月21日にRubyが始めて公開された場所である。

「『fj;souces』はプログラムに興味のある、限られた一部の人が見るサイトだった」(高橋氏)

だが、まつもとゆきひろ(Matz)氏が一人で開発していたRubyが、ここで公開されたことで、一般の人にも知られるようになる。

Rubyが広く認知されるまで

さらに認知が広がったのは、97年9月22日にInternet Watchの記事で紹介されたこと。そして翌10月にはTRY!PC11月号(CQ出版社)に「ちょーわかりやすいPeal&ruby入門」という記事が掲載された。

「このときはまだrubyはすべて小文字だったけど、Perlと並べるとバランスが悪いので、大文字になった」と高橋氏は言う。

同年12月16日にはオンラインソフトウェア大賞でRubyが入賞。そのときに掲載されたまつもと氏のコメントには「今後は世界的に通用するツールとなり、日本からの世界への貢献の一環になれるように精進したいと思います」と書かれている。

「実際に世界的に通用するツールになったのは素晴らしいことだ」と高橋氏。この頃から徐々にRubyはプログラミング言語に興味のある人に認知される存在になったという。

1999年9月にruby-lang.orgを取得。そこには「今日のひとこと」というまつもと氏のコメントが掲載されており、高橋氏はいつも「チェックしていた」と明かす。

翌10月には世界で初Rubyの本が出版された。それがまつもと氏と石塚圭樹氏共著の「オブジェクト指向スクリプト言語Ruby」である。

1 2次のページ
CodeIQ MAGAZINEの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

山寺宏一&高木渉で『ポプテピピック』

GetNews girl / GetNews boy