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微生物が文化を作ってきた? 発酵デザイナーが語る「生物界のセオリー」

微生物が文化を作ってきた? 発酵デザイナーが語る「生物界のセオリー」
J-WAVEで放送中の番組「SUNRISE FUNRISE」(ナビゲーター:レイチェル・チャン)のワンコーナー「FUTURE DESIGNERS」。3月25日(日)のオンエアでは、発酵デザイナー・小倉ヒラクさんが、日本と世界の麹菌の違いや、発酵を通して考える人間の未来について語りました。

■文化は微生物によって作られる!?

小倉さんは、山梨県で微生物の研究とデザインの仕事をしています。著書『発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ』(木楽舎)は、微生物・発酵の視点から人間の社会を見た一冊です。本書では、発酵食品が作られるようになった過程、発酵食品が地域文化に与えた影響などを紐解いています。

小倉さんは、「文化や社会的な仕組みは、人間が作っているように見えて、実は微生物によって人間が突き動かされてできたもの」と考察しています。

小倉:たとえば、日本と中国では麹菌の種類が違うんです。中国の麹菌はエグくて酸っぱいですが、日本の麹菌は甘酸っぱいです。そのため、日本酒はフレッシュなものを飲むのが基本ですが、中国では紹興酒みたいに寝かして飲みます。中国では長く熟成させる、どっしりとコクを出すという概念が生まれたんです。中国の人は考える時間が長くて、これは麹と一緒だなと思って。

日本は世界的に見ても発酵文化の多様性が際立っていて、特定の村にしかない発酵食品も多いそうです。

■生きものから学ぶこと

小倉さんによると、生きものが生き延びていくための条件は、個体としての強さや優秀さではないと言います。「生物界のセオリー」とは?

小倉:大事なのは、しなやかであることと、ユニークであること。ユニークさとは、みんなが住まなさそうなところに住んで、みんなが食べなさそうなものを食べること。しなやかさとは、ひとつの生き方が駄目になっても、別の生き方ができるということです。ふたつのうちのどちらか、あるいは両方をもっている生き物は、環境が変化していく時代を生き延びることができます。(中略)同様に、発酵菌も変わった栄養を食べたり、いろんな生き方ができたりします。発酵食品は、そういったものをコントロールしてできてるんです。

さらに、小倉さんは「優れたものや強いものを求めていた時代から、ユニークさやしなやかさといった価値観を見直すべき時代が来た」と語りました。微生物と人間社会の結びつき。これからの未来を考える上で参考にしたいお話でした。

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【番組情報】
番組名:「SUNRISE FUNRISE」
放送日時:日曜6時−9時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sunrise/

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