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『ONE PIECE』など人気アニメ主題歌の作曲家が語る―AIに勝つには「作家性」が重要

『ONE PIECE』など人気アニメ主題歌の作曲家が語る―AIに勝つには「作家性」が重要
J-WAVEで放送中の番組「TOPPAN FUTURISM」(ナビゲーター:小川和也/相楽 樹)。3月25日(日)のオンエアでは、作曲家の田中公平さんをお迎えして、「アニソンの未来」についてお聞きしました。

田中さんは日本を代表するアニメソングの作曲家で、代表曲に『ドラゴンボール』や『ONE PIECE』をはじめ、誰もが知っているアニメ主題歌を手掛けています。

『ONE PIECE』の楽曲を手掛けるときのコンセプトについて伺うと……。

田中:全部そうですけど、原作や資料は全て目を通します。コミックがあればコミックを読むし、絵コンテがあれば絵コンテを見るし、脚本があれば脚本も全部。他にも美術ボードというものがありまして、「ここのシーンはこんな感じの海に、こんな船で行きますよ」とか、「キャラはこうでああで」とか。そして全部それを自分の中にたたき入れて、例えば『ONE PIECE』だったら、海の香りがしたり、波の音がしたり、カモメの声が聞こえてこないと書けないです。
小川:書き始めるまでに、けっこう時間はかかるんですか?
田中:かかります。自分がその世界観の中に入るので。

と、作曲前には多くの時間を費やし、作品の世界観に深く入り込むという田中さん。続けて、作曲家には2通りあると話します。

田中:ひとつは、自分のスタイルは決まっていて、「いつもだいたいこのような曲を書く」という、個性的・専門的な方。そういう方たちには「この音楽が欲しい」と言って注文がくるんです。私の場合はデパート型といいまして、なんでも書きます。なんでも書く人は「あれと一緒じゃん」って言われるのがいちばん嫌いなんです。
小川:なるほど。
田中:「『ONE PIECE』と『ドラゴンボール』と『トップをねらえ!』が全部一緒じゃん」って言われるのが、私はいちばんイヤなんです。
小川:パターンが決まってると。
田中:そうそう。「この曲全部違う人が書いたの?」と言われるのがいちばん好きなので、そのためには世界観の中に自分が入らないとできないんですよ。
相楽:それだけ引き出しを持ってないといけないですよね。
田中:だから日々勉強、むちゃくちゃ勉強しています。

と、並々ならぬ努力によって多くの人に愛されるアニメソングは誕生していることがわかります。

続いて、人工知能AIの台頭における、作曲家の未来についての話題になりました。

小川:特にアニソンは他の作曲と比べても独特な特徴やツボがあったりすると思うんですけど、人工知能はこれを表現できると思いますか?
田中:AIはなんでもできるでしょ。なんでもできるとずっと思っていて。作曲家が書くものよりも優れたものを書くなと思うんですけども、そこからですよ、きっと。
小川:そこがポイントですよね。
田中:技術的になんでもできて、AIの方が優れていることは当たり前ですよね。ただ、そこから先は人間力なんだろうなと思うんです。作家性に関しては、なかなかAIで出せないんじゃないかなと。そこは自分のなかで期待しているんですけどね。
小川:作曲家としての人間力、つまり、人を感動させる曲を書くために、人間だからこそ用いる力ってなんだと思いますか?
田中:魂を燃やせるか、燃やせないかですね。人の魂も自分の魂も。

番組では他にも、海外におけるアニソンの人気など、興味深い話が行われました。8月には東京国際フォーラムで、田中さんが音楽監督を務めるステージ「ワンピース音宴〜イーストブルー編〜」がスタートします。ぜひチェックしてみてください。

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【番組情報】
番組名:「TOPPAN FUTURISM」
放送日時:毎週日曜 21時−21時54分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/futurism/

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