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濃霧の中でも“視界”を確保する自動運転用技術、MITが開発

深い霧の中で運転した経験がある人なら、それがいかにぞっとする体験かということを知っているだろう。前も後ろも見えるのはただ白い霧だけ。前を走る車や対向車を認識できないヒヤヒヤ感、正しい車線をちゃんと走っているのかという不安感−。

それは人が運転するときだけの問題でなく、自動運転でも同じだ。そこで、米国のマサチューセッツ工科大学(MIT)が開発したのが、レーザーを活用して“視界”を確保するイメージングシステムだ。

・レーザーの跳ね返りを計算

基本的に、現在の自動運転技術はTOFと呼ばれる距離測定技術を活用している。光の跳ね返りにかかる時間をとらえて被写体までの距離を計算するのだ。

しかし、これは視界が確保された中では有効だが、濃霧では大気中に含まれる水分が光を散乱させるので、うまく働かない。

そこで、MIT の研究チームは、光の代わりにレーザーを採用。TOFと同様に、レーザーを出して跳ね返ってくるまでの時間を測るのだ。

・霧の反射も考慮

その計測の際、霧による反射を除いた情報を分析し、被写体までの距離を正確に算出するのだという。

研究チームが1メートル四方の小部屋で濃霧を発生させて行った実験では、人の目では36センチしか視界がきかなかったのに対し、このシステムでは57センチ前方のものをとらえることができたという。

研究チームは、この技術は自動運転車に必須のものとなるとしていて、5月に開かれる国際コンピュテーショナル・フォトグラフィー会議で研究論文を発表する。

MIT News

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