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携帯キャリア各社のテザリング実質有料化。なんとなく腑に落ちない?

携帯キャリア各社のテザリング実質有料化。なんとなく腑に落ちない?

auが2018年4月1日からのテザリング有料化を発表

本年3月2日にKDDI(au)が、4月1日より行われるテザリングオプションに関する価格改定を発表しました。そもそもテザリングとは何でしょうか?ここでおさらいしておきましょう。

テザリングとは、英語の【tether】(=つなぐ)に由来する言葉で、主にスマートフォンをアクセスポイントとしてインターネットに接続することを指します。具体的には携帯電話会社(キャリア)の回線でインターネットに接続されている状態のスマートフォンをWi-Fiのアクセスポイントとして使い、PCやゲーム機その他のWi-Fi対応機器をインターネットに接続する際に使います。

これを使うことにより、例えば屋外のWi-Fiがない場所でもスマートフォンを経由してインターネットに接続することができます。

このテザリング機能は、今までは携帯電話会社のパケットパック(月額20GB、30GBなど)を契約していれば、その容量の範囲内にて実質無料で使えていたのですが、これが4月1日より有料となることが発表されたため、様々なところで意見が出ています。

実はもともとテザリングは月額1,000円程度の有料オプションだったのが、継続してキャンペーンを行っていて無料になっていたという背景があり、今回このキャンペーンが3月31日で終了することになったのです。

これはauとソフトバンクが発表しましたが、ドコモに関しては「まだキャンペーンは継続する」と言っていますので、しばらくは引き続き無料で使えるということになります。

同じ通信をするのに別料金がかかるのは違和感があるが、影響は限定的か

この状況に対して、「そもそも月額で数十GBという容量を購入しているのに、なぜ追加で費用を取るのか?」という意見があります。

この点について、キャリアの言い分としては、テザリングでの利用は「普通のスマートフォン単体での通信に比べて大容量かつ長時間使うことが多いので、ネットワークにかける負担が大きい」と説明しています。

しかし、現在ではスマートフォンも多機能となり、単体でも高画質の動画を見たりすることができます。そのような使い方ではネットワークにかける負担という意味ではあまり変わらないのに、別の機器を使うからといって別料金がかかる、というのはちょっと納得がいかない気分になりますよね。

一方で、テザリングをよく使う顧客層としては、「仕事で使うので通信費用は会社持ち」というケースも多いので、実際に有料化されても影響は限定的な気もします。

格安SIM系ならテザリング無料のところもあるので複雑な状況

ところで、最近大手3社のキャリアとは別のいわゆる「格安SIM」が売り出されていますが、大手キャリアの子会社であるUQ WIMAX、Y!Moblieなどもこれらを提供しています。

そして、これらの会社と契約すればテザリングを利用しても従来通りオプション料金などはかからないという一見矛盾したような状況があり、このことがさらに混乱を招いています。

今回の有料化の背景としては、大手キャリアにおける「通信費や通話料の定額化などで以前より収益性が低下してきたが、その反面、高画質動画や情報量の多いコンテンツが増えてきて、ネットワークにかかる負荷は急増している。」という状況があり、そのためのインフラ投資の施策と考えることができます。

ですから、比較的多くの通信帯域を使う人にはその分の料金を負担してほしいということで今回の措置となったと考えられます。

これまで無料でテザリングをしていた人は、キャリア見直しの機会かも

今後また状況が変わり、キャンペーンが継続されて無料に戻るかもしれませんが、テザリングをよく使う人には納得しづらい状態であることは確かです。

様々な選択肢がある今日、結果的に格安キャリアに移行する人が増えるのではないかとも考えられますが、最近では移行も比較的簡単にできるので、これを機会に適正な通信費について考えてアクションを起こしてみるのもいいと思います。

(目代 純平/ITコンサルティング、ITコンシェルジュ)

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