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女性社員9割以上「ライフイベントのための退職は大きな損失」化粧品メーカー、シーボン.の施策

女性社員9割以上「ライフイベントのための退職は大きな損失」化粧品メーカー、シーボン.の施策

女性社員が9割を超え、重要な戦力として活躍する化粧品メーカーのシーボン.。出産や育児と仕事を両立できる制度を作るも、社員に浸透しきっていないことが課題でした。そこで専門部署を設け社員の意識改革に取り組むことに。試行錯誤を続けていたある時、ひとりの現場社員が発案した「イベント」が大きな変化を生んだのです。

※本記事は、「PR Table」より転載・改編したものです。

いくら制度があっても、活用されなければ意味がない

f:id:kashiemi:20180220160527j:plain▲ES向上推進室のメンバー(左から井上舞、マネージャー・稲葉理子、丸尾香織)

「ライフイベントを経ても、意欲ある女性社員が働き続けられる環境を整備する」。

社員の90%以上、管理職の85%以上を女性が占める株式会社シーボンにおいて、女性が長く働き続けやすい仕組みを整えることは重要な経営課題のひとつとなっていました。

自社開発した化粧品の販売と、直営店「シーボン.フェイシャリストサロン」でのアフターサービスを特徴とする会社を支えてきたのは、現場にいる女性社員の活躍です。特に社員の大多数を占める直営店の美容社員は、製品や肌に対する知識やマッサージ技術、店舗運営に関するノウハウなどを入社時から学び続け、お客様に提供してきました。

一方で、出産や育児といったライフイベントをきっかけに、キャリアを断念したり、退職を選択せざるを得ない社員が多かったのも事実です。

せっかく育てた人材がライフイベントのために退職してしまうのは企業としても大きな損失。その状況を打破すべく、2008年に動きやすいデザインが特徴の「マタニティ制服」を採用。これを皮切りに育児休業や育児短時間勤務期間の延長など新たな制度を次々と導入していきました。

これで課題が解決される……と思いきや、今度は新たな課題に直面したのです。人事部門主導で制度の拡充や環境整備を進めたにもかかわらず、なかなか思うような成果があがりません。

後に新設されることになる「ES向上推進室」でマネージャーを務める稲葉理子は、当時の状況を今でもよく覚えています。

稲葉 「制度が年々拡充する一方で、約100店舗のサロンで働く社員一人ひとりに十分に理解されていないという課題が浮き彫りになっていました。まず制度の内容をきちんと理解してもらう必要があったんです」

制度を浸透させるカギは「立場の異なる社員がお互いを理解すること」

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制度はあるのに、なぜ思うように活用されないのか。

主な要因として社内で上がったのは「制度が社員の間に浸透していない」「身近なロールモデルの不在」「多様な働き方を受け入れる意識の不足」という3つでした。

稲葉 「制度を利用するママ社員がいるお店とそうではないお店で、制度の浸透具合が全く違ったんです。ロールモデルがいない店舗では制度の存在や活用することで長く働けるということをきちんと伝えきれていない状態でした」

現時点では制度を必要としていない社員も、いつかは制度を使い支えてもらう立場になるかもしれません。制度を浸透させるためには、活用する側と支える側の双方がお互いの立場を理解することが大切です。

制度の設計と、浸透させるための社員の意識改革。シーボン.では2013年にこの重要な役割を担う専門部署が立ち上げられました。それこそが、ES向上推進室です。

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