ハチスノイト、『Illogical Dance』アナログ盤をロンドンの名門レーベルErased Tapesからリリース

2017年に日本からロンドンに拠点を移して活動を続けているシンガー、ハチスノイト。

マトモスから“マジでヤバい声帯”と称される等、その歌声が高い評価を得ている彼女の作品『Illogical Dance』のアナログ盤が本日3月23日にErased Tapesからリリースされた。

Erased Tapesは、ニルス・フラーム、オーラヴル・アルナルズ 等のリリースで知られるロンドンのポストクラシカル名門レーベル。『Illogical Dance』はErased Tapesから初の女性ソロ・アーティスト作品としてリリースされる(日本ではCD、デジタル配信で2015年にPURRE GOOHNより既発)。

以下、プレスリリースより

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「現代の賛美歌」と評された彼女の作品は、クラシカル、民俗音楽、ウィスパー、ポエトリーリーディング等を昇華した独自の歌唱解釈に、実験音楽・電子音楽的 大胆な編集が施され、荘厳かつオリジナルな歌世界を確立してきた。今作ではビョークの共同制作者として知られるマトモスが彼女の作品に感銘を受け、リードトラックとなる「Illogical Lullaby」に参加している。

北海道知床出身のハチスノイトは、雅楽、オペラ、ブルガリアン・ヴォイス、グレゴリオ聖歌、民族音楽、アヴァンギャルドミュージックなどから発見した事すべてに影響を受け、独学で幅広い歌唱技術を手に入れた。電子音楽家・田中晴久（PURRE GOOHN）とマトモスの共同プロデュースにより彼女が作り上げた今作は、ホリー・ハーダンによる完璧なトラックにメレディス・モンクの実験的な声のパターンが融合したようだ。

16歳のとき仏教の聖地ネパールで、釈迦の生誕地ルンビ二にある尼寺に宿泊した際、ある朝散歩中に誰かの歌が聞こえて来た。確かめてみると読経する一人の女性僧侶がいた。彼女はその声に人間の声が持つ原始的な力強さを感じ、強く惹 かれ、後にそれが作品を作るきっかけになったと言う。

「人間の声は最も古く原始的で力強い楽器です。私は声を使って自然にある沢山 の音を表現します。自然のノイズは美しい会話のように聞こえます。それは論理 的ではない（Illogicalな）言葉です。それは人間の言語のように論理で限定されていません。私は自分の声を使って、音楽でそれを表現したいと思います。」— ハチスノイト

ハチスノイトが自然に聞こえる音や、自らの身体感覚・記憶を再解釈して表現した『Illogical Lullaby』は、私達を取り巻く世界のように、予想不可能で美しくミステリアスだ。各トラックはすべて即興で、言葉のない無数の声によってのみ構成され、丁寧に繋ぎ合わされている。驚く事に、ハチスノイト自身の声の和音から表現された擦れ合わさる葉の音や鳥の声にいたるまで、サンプリングは一 切使用されていない。

近年の活動としては、2017年3月31日に福島の避難区域の解放に合わせた記念式典でパフォーマンスした後、現地でフィールドレコーディングを行い、その後ベルリンでの滞在制作によって制作された「INORI」（Erased Tapes10周年記念コンピレーションボックス『1 + 1 = X』に収録）を、Mutek Jaapnでの Erased Tapesショーケースにて披露している。

2018年春から夏にかけては英BBCによるサウンドコレクティブ、イギリス、ドイツでのフェスティバル、エストニアでの現代音楽の祭典等、ヨーロッパでの 数々のパフォーマンスが予定されている。

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『Illogical Dance』は、OTOTOYからハイレゾ(24bit/44.1kHz)音源で配信中。また、作品リリース時のインタビューも掲載されているので、ぜひこの機会にどうぞ。(岡)

・ハチスノイト Facebook
https://www.facebook.com/info.hatisnoit/
・『Illogical Dance』OTOTOYからハイレゾ(24bit/44.1kHz)配信中
https://ototoy.jp/_/default/p/58483
・ハチスノイト『Illogical Dance』特集ページ(OTOTOY)
http://ototoy.jp/feature/20151210