新人俳優・阪本一樹“ふんどし姿”披露への道! 3人の識者に「カッコいい男とは」について聞いてみた
【その参、男の真のカッコよさを知る】ダンサー、アクター 美洋煌さんを直撃!
最後は、ダンサー、コレオグラファー、アクター(詩舞奏芝居アトリエユンヌ所属)など幅広い方面で活躍する美洋煌(みなみきあら)さんにお話を伺います! 映画『怒り』(2016)では、妻夫木聡さんにゲイとしての幼少期から現在に至るまでのストーリーを分かち合われたという美洋さん。様々な男の生き様を見てきた美洋さんが感じる、真の男のカッコよさとは?
阪本:映画をご覧いただいたということで、感想を教えてください。
美洋:キュンキュンしました。今は大人だし自分をゲイだって認識しているのですが、若い時に自分がどっちなのか分からないのに、男の子を好きになっちゃって……。という感じが共感出来ました。阪本さんが映画初出演という事に驚いたのですが、はじめてでこの役柄は難しかったのではないですか?
阪本:そうですね、監督と色々話しながら。一番大切なのは相手(タダタカシ)のキャラクターを好きになることが大切だと思ったので、現場で須賀さんとたくさん話をしました。役柄が実際の僕達と似ていて、須賀さんは明るくてお兄さんのようなので引っ張って頂きました。
阪本:男性が好きだと気付いたのはいつからですか?
美洋:小さい頃から男の子にも女の子にも目がいっていて、それは恋という認識はなかったんですね。高校生の時は女性に告白してふられています。それが女性に告白した最後です。かっこいい男性に見とれてしまうといった感情が恋愛なんだなと気付いたのは高校生の頃ですね。
阪本:かっこいいなって思う男性は僕もいるんですけど、恋愛と憧れの境目って難しいです。
美洋:確かにそうですよね。僕はその後、22歳の時に男性の方とはじめて肉体関係を持った時に、あ、自分はゲイなんだって確信したんです。
阪本:映画が、叶わない恋愛がテーマですが、美洋さんは叶わない恋をしたことがありますか?
美洋:色々思い出させますね(笑)。あります。自分にゲイっていう認識があれば、セクシャルマイノリティ(性的少数派)と呼ばれる皆さんが集まる場所に行けるけど、認識が無い時ってどうして良いか分からないんですね。そういう時にストレートの方を好きになってしまって、でも嫌われたくないから好きって言えないじゃないですか。あとは、仲良しグループのカップルの男性も女性も両方好きになったことがあります。その時は辛くてたくさん泣いたこともあります。
阪本:カップルの男性も、女性も。それはすごいですね……すごく辛そう。
美洋:その恋愛の辛さって、ゲイでもゲイじゃなくても皆一緒ですよね。
阪本:一緒ですよね、好きになった人がたまたま同性ってだけで。
美洋:映画の役柄でゲイについてお話しさせていただく事がありますが、監督をされる方には「男女の関係と変わらないんですよ」って言っています。描写の中ですごく違和感がある事があれば訂正するくらいで。
阪本:美洋さんはどういう男がカッコいいと思いますか?
美洋:昔は筋肉質がいいとか、見た目の好みがあったんですけど、今はやりたいことにむかって一歩一歩楽しんでいる人をみるとカッコいいなって思いますね。
阪本:外見だけじゃだめなんですね。
美洋:外見も大切ですけどね。汚いものよりもセンスが良いもののほうがいいし(笑)。若い時は見た目を一生懸命磨くことも大切だと思う。成長するためにまっすぐになっているキラキラした目は何物にも変えられない魅力だと思います。
阪本:美洋さんが思う、恋愛の必勝法ってどんな事でしょうか。
美洋:ど直球がいいと思います。好きだって伝える。
阪本:ストレートのほうが伝わりますよね。遠回しに言われても逆に不安になっちゃいますよね。あと、女性に比べて、男のほうがおバカだなって思うんですけど……。
美洋:でもおバカな人のほうが好きです。「今この瞬間が未来を作る」という好きな言葉があるので。未来のことばかり考えるより、今を一生懸命活きている人のほうが素敵だと思います。この映画もそうですが、何かに一生懸命な姿は美しいです。
阪本:今日は楽しいお話をどうもありがとうございました!
カッコいい3人の男性を直撃し、様々な事を学んだ阪本さん。3月24日の初日舞台挨拶ではどんなふんどし姿を披露するのか?!映画と合わせてぜひご注目ください。
(C)「サイモン&タダタカシ」製作委員会
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