拝啓、初代カングーさま。今まで侮っていてスミマセンでした!

▲フランス生まれの商用カー「ルノー カングー」。皆さんはどんなイメージを持っていますか?
いきなりですが謝ります
私は今、猛烈に反省しています。
何でかというと、とある車について大きな誤解をしていたのです。もう本当に申し訳ない。全力で謝りたい。
今まで『オシャレだけど不便を伴う車』だと思っていました、初代カングーさん。ごめんなさい!

▲こちらが初代カングーさんです。皆さんも街中で見かけたことないでしょうか
初代カングーとは、日本では2002年3月~2009年8月まで販売されていたルノーの商用車。2003年7月までの最初期型は1.4Lエンジン、それ以降のモデルはすべて1.6Lで、5MTも選べる小型のフルゴネット(乗用車の前半分と大きな荷箱とをつなぎ合わせた形状のバン)です。
実は先日、ロケ先で初代カングーに乗る機会がありました。
いつもお世話になっているカメラマンさんが代車として借りていて、現場に乗ってきていたのです。で、「コレ、井上さんにすごく似合うよ!」とかなんとか言うわけです。
最初は「そうですか~」なんつって流していたんですけど、しきりに「横に立ってみて」「絶対気に入る!」「乗ってみたら?」としつこいので、「そ、そんなに言うなら……」という感じで乗ってみたわけです。
……皆さんは、「カングー」ってどんなイメージの車でしょうか?
私は「見た目はシャレてるけど、母国では商用車として使われてるって聞くし、ナカミは超質素なんだろうな。おもてなし感なさそうだし、初代だと装備も古そう」と思っていました。
冒頭に書いたとおり、“不便を覚悟で乗らなければいけないオシャレ車”みたいなイメージです。
こんな先入観があったからでしょうか。乗ってみたソレが、予想していたものと全然違って、それはそれは驚きでした。
結論言ってしまうと、めちゃめちゃ良かったんです。
ということで、この記事ではとんだ誤解をしていたお詫びも兼ねて、初代カングーさんのステキなところを紹介します。

▲こちらが実際に試乗させてもらった初代カングー
★その1:収納力がすごい
こと車に関して「収納」と聞くと「ラゲージが広い」「ドリンクホルダーがたくさん」「シートアレンジが豊富」みたいなことをイメージしませんか?
カングーは、もはやそんなレベルではありません。もうこれは車というよりウォークインクローゼットです。
だって、運転席の上に棚ついてるんですよ? 収納ボックスとかじゃないです。棚です、棚(笑)。

▲フロントウインドウの上に備えられている収納スペース。幅も奥行きも十分なサイズで収納力は十分です。都内の狭め1Rとかのキッチンに付く棚あたりにはむしろ勝てるんじゃないか……
