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AIは東大に入れる? 人間が努力して入試を受ける意味とは…

AIは東大に入れる? 人間が努力して入試を受ける意味とは…
J-WAVEで放送中の番組「TOPPAN FUTURISM」(ナビゲーター:小川和也/相楽 樹)。3月18日(日)のオンエアでは、国立情報学研究所 社会共有知研究センター長の新井紀子さんをお迎えして、「入学試験の未来」についてお聞きしました。

新井さんは、2011年から「ロボットは東大に入れるか?」という人工知能のプロジェクトを進めていました。

新井:基本的にはセンター入試と東大の記述式の二次試験を想定して、今の、もしくは近未来のAIでいったいどれくらいの点数が取れて、偏差値がどこまでいくのかをタスクごとに見極めていこうと。そのためにはどのくらいのデータ量が必要か、コストがどれくらいかかるかなどを、第3次AIブームに先駆けて調べていくプロジェクトでした。

この「東ロボくん」は毎年模試を受け、2015年度、2016年度は偏差値57を越える結果を残しました。そこで使ったデータ量やテクノロジーからすると、偏差値60まではいく可能性はあるものの、東京大学に合格するような状況にはならないと判断したそうです。

2016年度には“MARCH関関同立”と言われる有名私大クラスに対して合格可能性80パーセント以上がとれた学科が複数出たので、いったん「東ロボくん」のチャレンジは凍結したとのこと。

小川は、「東ロボくん」が有名私大に合格できる結果を出したことにより、果たして人間が努力して入試を受ける意味はどこにあるのかと疑問を述べます。

小川:そもそも今の暗記や選択肢的な入試問題が、学力を問うことにおいて意味はあるのでしょうか?
新井:実は、選択肢的なとか、穴埋め的なといいますけど、今のセンター入試ってよくできていて、常識や文脈理解などの“人間力”が問われているんです。物理の問題にしても、リアル世界の常識がないと解けないようになっています。
小川:なるほど。
新井:だから、今の選択式のセンター入試であっても、「東ロボくん」がこれ以上点数を取るのは難しいなと思っています。ただ一方で、暗記型とか穴埋め型の勉強を人間が最適化した結果、人間の人間力や読解力が落ちていることのほうが問題だと思います。
小川:そこが浮き彫りになっているのが「東ロボくん」プロジェクトのポイントだと非常に感じますね。

オンエアでは他にも、入学試験の未来について興味深い話が行われました。

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【番組情報】
番組名:「TOPPAN FUTURISM」
放送日時:毎週日曜 21時−21時54分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/futurism/

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