「コップのフチ子」はなぜ売れた? 発売元・キタンクラブが明かす、驚きの企画会議

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「コップのフチ子」はなぜ売れた? 発売元・キタンクラブが明かす、驚きの企画会議
J-WAVEで放送中の番組「RADIO DONUTS」(ナビゲーター:渡辺 祐・山田玲奈)のワンコーナー「TOKYO GAS LIFE IS A GIFT」。3月17日(土)のオンエアでは、「コップのフチ子」など、カプセルトイ界で大ヒット商品を生み出し続ける会社「キタンクラブ」の広報・しきせいたさんが、ヒット作品連発の裏側を語りました。

■商品化を決める会議は「一発ギャグ」感覚で

「ガチャガチャ」と呼ばれるカプセルトイのみに特化した、日本唯一のメーカーであるキタンクラブ。会社は12年目で、社員は10名前後の小規模な会社です。

カプセルトイは他のメーカーをあわせて月に150アイテム発売されますが、そのうちキタンクラブのアイテムは月5アイテムほど。「厳選したヘンなモノ」をリリースしています。どんなプロセスを経て商品化されるのでしょうか。企画会議の様子を語ってくれました。

しき:本当に会議が嫌いな会社なので、企画会議は月1回。ペライチのイラストに企画を描いて、瞬時にみんなが判断できるようにマルとバツの札を持って、パッと上げるんです。みんながマルだったら採用。芸人さんが一発ギャグを出している感覚に近いかもしれません。ガチャガチャって、街に置かれているものなので、パッと見て買うか買わないかを決めるお客さんと同じ気持ちで、僕らも出された企画の良し悪しをすぐに判断しようと。全員がマルを出さないと商品化しないので、もし売れなくても全員の責任なんです。「時代を先取りしすぎたね」と。

■「コップのフチ子」誕生秘話

「コップのフチ子」は2012年の発売以降、シリーズ累計1500種類、2000万個以上を売上げるヒット商品です。日々企画を出し続けるなかで、「コップのフチ子」はなぜヒットしたのか? 誕生秘話を伺いました。

しき:最初は全く売れると思っていませんでした。好きな方がこそっと遊んでくれて、誰かが「NAVERまとめ」にしてくれれば御の字かなと。企画の発端は、「女性がSNSに載せるランチがつまらない」という話をよくしていて。そういった投稿に何か添える商品があると面白いのでは、と思ったんです。カフェとか、会話をする場所にはコップは必ずあるので、思いつきました。コップのフチにモノを置くのって無意味な行為だから、“はざま”にうまく乗れたというか。Facebookの流行りと発売が同時期だったので、SNSで発信するという流れで広まったのもラッキーだったという感じですね。

発売5周年を記念して、現在「あなただけのフチ子展」を全国で巡回中です。きしさんは今後について「これからはものづくりが難しくなる時代。中国の物価もあがり、工場も高くなるので、どれだけこだわっていいものを作れるか」と語りました。消費される商品であるカプセルトイでも、愛のあるものづくりをするために、「ゴミは作るな」をモットーに、量産する際にチェックを厳しく行っているそうです。

最近のキタンクラブのヒット商品は、2015年から販売している猫のかぶりものシリーズ。「フチ子」を上回る売れ行きとなっており、累計400万個を記録しています。キタンクラブから今後どんなアイテムが出てくるか、楽しみですね。

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【番組情報】
番組名:「RADIO DONUTS」
放送日時:土曜 8時−12時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts/

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