動画:車に話しかける人もいた自動運転車の試乗イベント 人はどこまでAIを信じられるか? 

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Googleから独立して現在も自動運転車の研究開発を続けているWaymoが、一般向けの先行試乗イベントを実施。その模様を公開した。

先行試乗はアリゾナ州フェニックスの公道上で実施されている。体験する人は後部座席に着席しており、緊急時に人間が操作を代わることは想定していない。これは自動運転技術の難易度区分のうち最高難度の「レベル4」(完全自動運転)に相当する。

動画:Early Rider Moments: “Is There No One Driving That Car?”(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=QqRMTWqhwzM[リンク]

運転席に誰も座っていないのにするするとハンドルが回って交差点に進入していく。本当に大丈夫? Waymoはこれまでの自動運転テスト中に十数件の軽微な事故に巻き込まれていることを認めている。また、大雨・大雪や極度に明るい・暗いといった極端な条件下でもまだ走行できるレベルには達していない。

車内はリラックスムード。スマホの画面に夢中で前方を見ようとすらしない少女や、あくびをしたり眠ってしまう人まで。AIの運転を完全に信用しきっている様子。参加しているのは自動運転技術に興味を持って応募した人たちなので、もともと自動運転車に好意的な印象を抱いている人が多いのかもしれないが……。

降り際に「ありがとう、車」と呼びかける人も。AIやロボットの擬人化に関する研究によると、人間は、自身の認知能力の限界から、自律したシステムの振舞いを見た時、そこに我々と同じような人らしい知能の形を不可避的に想定してしまうそうだ。車に挨拶した彼らは、人間と変わらないレベルまで安全に運転してみせた自動運転車に“魂”を感じたのかもしれない。この先行試乗イベントは自動運転技術の安全性を確認すると同時に、人はAIをどこまで信用できるかを確かめる社会実験をしているとも言えよう。

Waymoは既に砂漠や雪の多い地方も含めた公道上で累計800万km以上の安全実証実験を実施。今後数カ月のうちにも無人タクシーサービスを開始するとしている。

画像とソース引用:『YouTube』及び『Waymo』公式サイトより
https://waymo.com/[リンク]

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