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ジョン・レジェンド、3年半ぶりの来日公演開催! 2時間に渡るソウルフルな歌声に拍手喝采

ジョン・レジェンド、3年半ぶりの来日公演開催! 2時間に渡るソウルフルな歌声に拍手喝采
グラミー賞10冠に輝くシンガー・ソングライター、ジョン・レジェンドが、来日公演を3月12日(月)と13日(火)に六本木のEX THEATER ROPPONGIで開催(主催:J-WAVE/招聘:クリエイティブマンプロダクション)。3年半ぶりの来日公演とあって、会場は彼の来日を待ちわびたファンの熱気で包まれていた。2016年12月にリリースしたアルバム「ダークネス・アンド・ライト」を引っさげてのアジアツアーを行なっているジョン。今回の来日公演では、同作からの楽曲に加え、映画『美女と野獣』や『グローリー/明日への行進』の主題歌やカバーなど計26曲を、甘く美しい声で、時に力強く歌い上げた。

暗転した場内に響き渡るフルバンドの音色。ジョンの登場を待ちわびる観客の前に、ついに本人がステージに姿を現わす。ジョンの登場に湧く歓声のなか、「ダークネス・アンド・ライト」からの1曲「I Know Better」で来日公演2日目がスタートした。スポットライトのもとピアノを奏でながら、全身黒のスタイルに、深紅のジャケットを羽織ったジョンの繰り出す美しい歌声に客席は早くも虜に。

「コンニチワ、東京! 『ダークネス・アンド・ライト・ツアー』へようこそ! 準備はいいかい?」「今夜は最高の時間を過ごすんだ。僕には分かる」と、立て続けに「Penthouse Floor」「Tonight」を披露。続く「Love Me Now」からは、ファンが歓声に手拍子も交えて、一体となって会場を盛り上げていく。ステージ上のスクリーンにはミュージックビデオが流され、様々な愛の形が映し出される。当時、ジョンはビデオ公開に先がけ、“愛”の大切さを謳う次のメッセージをSNSに投稿していた。

「自分たちと見た目やライフスタイルが違う人たちであっても、愛と思いやりを示すことは大切です。愛は普遍的なもので、誰もが必要なもの。そして、私たちは愛を与えることができるはず。そうすることで、いつか憎しみに打ち勝つことができると信じています」

このジョンの思いは、今も健在だと言えよう。「Like I’m Gonna Lose You」では、「私たちは愛を当たり前のものだと思いがち。愛している人がいたら、今その思いを口にしよう」と、客席に向けて語りかける。「この瞬間を当たり前と思わないで、大切にしていこう」と、まるで歌を通して愛を叫んでいるかのようだ。

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ジョンは世間に伝えたいメッセージを曲に乗せつつも、エンターテイナーとして極上のステージを創り出していく。「Save Room」でピアノの上に飛び乗ったかと思えば、ステージ上を右往左往しながら、ファンとの交流も忘れない。第一子ルナちゃんが誕生した時に流していたカーティス・メイフィールドの「Superfly」のカバーでは、会場はまるでダンスフロア状態に。そうかと思えば、続く「Wake Up Everybody」では、公民権運動を捉えた映像が映し出されるなど、全編にわたってジョンが現代社会に対し抱いている問題意識を垣間見ることができた。

コーラス含め総勢11名のフルバンドと生み出す濃厚な音に気持ちが高ぶったかと思えば、幼い頃から慣れ親しんでいるピアノの調べだけで届ける歌声に、場内は甘い空気で包まれる。昨年話題を呼んだ映画『美女と野獣』の主題歌「Beauty and the Beast」では、場内は静まり返り、熱心にジョンの奏でる音に耳を傾ける。まるで少しの音さえも聞き逃したくないようだ。続くザ・ビーチ・ボーイズの「God Only Knows」でアカペアをみせられたときには、アジアツアーの中でも小規模といえるEX THATER ROPPONGI内いっぱいに響く美しい音に感情が揺さぶられたのは言うまでもない。

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アンコール前ラストの曲「So High」では、ブルーに照らされたステージから響く伸びやかな歌声に、会場からは拍手が鳴り止まなかった。その後、大歓声のなか行われたアンコール1曲目は、2014年に自身初の全米ナンバーワン曲となった「All Of Me」だ。サビではおのずと大合唱が沸き起こり、場内を囲む壁までライトアップされた幻想的な空間で、ジョンとファンがひとつになった瞬間だった。

そして公演のラストを飾ったのが、映画『グローリー/明日への行進』の主題歌でフィナーレを飾るにふさわしい「Glory」。公民権運動やウィメンズ・マーチの映像が映し出されるなか、「正義のため、愛のため、平等の権利のために歩みを進めていこう。そしていつか、栄光がくるように願おう」と、ソウルフルな歌声で集まった一人ひとりを包み込んでいく。このジョンの思いに応えるかのようにファンも一際大きな歓声をあげ、大熱狂のなか幕を閉じた。

「楽しいひと時をありがとう。神のご加護がありますように。I Love You!」と感謝の言葉を述べて去っていったジョン。3年半待った公演もあっという間だったというのが率直な感想だ。もっと彼の声を聴いていたかったと思ったファンも多いだろう。ジョンの魅力に酔いしれた一夜だった。次回は3年待たずとも、ジョンの歌声を聴きたいものだ。

■3月13日のセットリスト

I Know Better
Penthouse Floor
Tonight
Love Me Now
Made to Love
Darkness and Light
Overload
Start A Fire
Used to Love U
Save the Night
Like I’m Gonna Lose You
Save Room
P.D.A
Superfly

Wake Up Everybody
Stay With You
Beauty and the Beast
Ordinary People
God Only Knows
Surefire
Green Light
Who Do We Think We Are
You & I
So High

All Of Me
Glory

写真:Masanori Naruse 文章:Yukari Kitase

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