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「お笑いから離れた人たちをもう一度振り返らせたい」鬼才・街裏ぴんくの第3回単独ライブ開催

「お笑いから離れた人たちをもう一度振り返らせたい」鬼才・街裏ぴんくの第3回単独ライブ開催

放送作家の鈴木おさむに「第二のタモリ」「第二の鶴瓶」と言わしめた、2018年注目度ナンバーワンのお笑い芸人・街裏ぴんくが3月22日に単独ライブを開催する。自己紹介以外の全てがウソという「架空漫談」を持ち芸とする街裏ぴんくは、今回のライブにどんな意気込みで挑んでいるのだろうか?

――3月22日に単独ライブを行われるということで、まずは、今回のライブに懸ける思いをうかがいたいです。

 

よろしくお願いします。僕はもともと8年くらい大阪で芸人をやっていまして、東京に来てからは6年なんですけど、自分がやっている「漫談」というジャンルって、やっている人も少ないし、見たい人、期待をしている人も少ないというのを実感していまして。こっちに来たばかりのときは、今までやってきたことがお客さんに全然受け入れられなかったんです。それで、「東京という街でどうやって漫談をやっていけばいいのか」ということを、浅草のライブとかに出ながら必死に考えたんです。話術を磨きながら、ようやく少しずつ今の形が受け入れられつつあるので、それを確立させるためにも単独ライブに挑戦しようと思いました。

 

――今回で単独ライブは3回目になります。今までの手ごたえはいかがでしたか?

 

1回目に比べて2回目は倍以上のお客さんに入ってもらえましたね。『冗談手帖』で鈴木おさむさんに取り上げてもらったこともあって、そこからいろいろなところに出させていただいて、徐々に世間が漫談というものに興味を持ちつつあるんじゃないかという手ごたえはあります。

 

今回のライブのキャパ(客席数)は340で、今の自分の知名度からしたら結構背伸びしている数ではあるんですけれども、自分の漫談をもっと広めていくためには、これくらいやらないとダメだと思ったんですよね。実は、今年は3カ月に1回のペースで単独をやっていこうと考えていて、今回はその4回のうちの1回目になるんです。

 

――ライブのタイトルである『AKAGO』には、どのような意味があるのでしょうか?

 

「自分がもう一度ここから生まれるぞ」という決意みたいなものを表しています。自分が産んだ(漫談という)作品を赤子に例えて、これから育てていけるように、っていう意味もあります。

――一般的に「お笑い」と言えば「コント」や「漫才」のイメージが強くて、漫談はよく分からないという人も少なくないと思います。

 

そうなんですよね。 漫才って、ツッコミで否定して分からせたり、コントだったら衣装を着てその世界観でやったりするじゃないですか。一方、いわゆる漫談では全部過去のことをしゃべるんですよ。でも、僕の漫談はちょっと違う。僕の漫談は、しゃべったときに十人十色の絵を思い浮かべてもらえるので、そこを楽しめるんじゃないかなと思いますね。想像力を刺激するというか、受け取り方が人それぞれなんです。

 

例えば、僕が話の中で「病院」と言っても、それを聞くお客さんが思い浮かべる病院は大きさとか色とか、それぞれ違うじゃないですか。僕はその「あいまいさ」みたいなものを押し通すことで、「言い貫くことのアホっぽさ」を感じてほしいんです。

 

だから、お客さんに対する思いは、漫才やコントよりも一直線に伝わるんじゃないかなと思いますね。要は、完全にお客さんに向けた演目なんです。「想像力」と「直接伝えている」という2つの要素が、漫談にしかない大きな魅力だと思います。

 

――先日、ぴんくさんの漫談を拝見したのですが、「架空漫談」という呼び名の通り、見る人の解釈に委ねるところが大きいという印象を受けました。そこが「とても懐が深い笑いだな」と思いました。1本見たらもう1本見たくなる気持ちが生まれてきて、独特の中毒性がありますね。

 

いやー、嬉しいですね(笑)。そもそも漫談自体が地味な印象がありますよね。普通の漫談で語られることって、身のまわりの腹立つこととか、範囲が狭い感じなんですよ。そこで僕は「もうちょっと派手に、世界を広く見せられたらいいな」と思ったんです。そういう意味では、今回のライブは「単なる言葉だけでいったいどこまで行けるんだろう」みたいなことを漫談という形で追求していく1時間45分になると思います。初見の人がいたとしても伝わるように、いろいろな可能性を模索しながらやっています。顔、表情、声、動き、僕に使えるものはすべて使ってみたいんです。

 

――最後に「気になっているけど行こうかどうか迷っている」という人たちの背中を押すようなメッセージを頂けますでしょうか。

 

正直、「もうお笑いは面白くない」と考えている人って多いと思うんです。頭打ちというか、飽和状態というか。でも僕は、そういう人たちをもう1回振り向かせるチャンスがあると信じているんです。その可能性が僕のライブの中にあります。「まだこんなものがあったのか!」と思ってもらえるはずなので、ぜひとも見に来てほしいですね。お笑いが好きな人にこそ見てほしいんです。

第3回街裏ぴんく漫談独演会「AKAGO」

日時:2018年3月22日(木)18:30開場 19:00開演
会場:渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
料金:前売券2500円/当日券3000円

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オモプラッタ

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