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自分が報われるための渋谷のライブハウスでの「卒業式」/高校生シンガーソングライター・シバノソウ ワンマン直前インタビュー

「初ライブが掟ポルシェとジョニー大蔵大臣の間で、大変だなあと思いました。めっちゃ緊張して、普通に楽しかったと思うんですけど、自分ではまたやりたいなとまでは思わなかった。でも評判がよくって『また出てよ』って言われて、褒められたしやるかあ!って感じですね。それで高1から自分でフェスボルタ以外のライブも探して出るようになりました。

浮かれたりはなかったですね。それよりも身バレが怖かった。『フェスボルタ』出たときも、学校のなぎなた部の袴とか履いて出たんですよ。それを誰かが見つけて職員室に呼ばれて説教されたりとか。『フェスボルタ』効果は……1ミリもないですね(笑)。あったらわたし売れてるはずなんで(笑)。でも自分にホームがあってよかったと思います。ブレずにそこにいてくれるって、けっこう大事なので」

高1で本格的にSSWの道を歩み始めたシバノさん。しかしライブハウスでバンドをやった事がある人ならわかると思うが、他から呼ばれるほどの人気者でもない限り、出演者はライブハウスにノルマを払って出演することになる。「地底イベントに2万円払って6時から6時半出演して、客ゼロとか。お年玉崩して出てましたね」

そんな中、神楽坂のライブハウス・TRASH-UP!!で「ノルマなし」のイベントがあると聞いて、同所のイベントに多く出るようになる。そこで出演するのはアイドル・バンド・SSW関係なし。その中には昨年Zepp DiverCityワンマンを成功させた里咲りさ率いる「少女閣下のインターナショナル」や、数少ない友人だという小鳥こたおが後に所属することになる「あヴぁんだんど」と出会い、自分の知っていたのとは違ったアイドルグループのライブに面食らうと共に、自身の活動の幅もSSWイベント以外に広げていく。それと同時に「売れたい!」と強く思うように。

「売れたいって思うようになったのは、わたし中学生のころからミスiDとかMOOSIC LABとかシブカル祭。(渋谷パルコで毎年開催されている女子クリエイターの祭典)とか大好きだったんですけど、それで高1の時に『シブカル祭。出たい!』とかツイッターに書いてたら、たまたまそれをGOMESSくん(ラッパー)が見ててくれて、また丸ノ内線でばったり出会って。それで「手伝えることあったら」って言ってくれたのがきっかけでその年のシブカル祭。に出れたんです。

もうそれが本当に楽しくって!自分の好きな人がいっぱいいるパーティみたいな感じで。TEMPURA KIDSと吉田凜音が遊んでる!とか東佳苗さんがいて「ミスiD受けて落ちたんです」って話したりとか、そういう世界。もうわたしにとってはキラキラして見えて、ここに行きたい!って思ったんですね。それを機に、なぎなた部の国体強化選手だったんですけど部活も辞めて、そっちを本格的にやるようになって。

そこからSSWとして売れたいってことよりも、自分の好きなカルチャーと関わっていきたい、自分も入りたい、と思うようになりました。そこからめちゃくちゃ積極的に動くようになったんです。もともとSSWという場がしっくり来てなかったんですけど、わたしはSSWが好きでSSWになるとか、バンドが好きでバンド、アイドルが好きでアイドルにとかより『バンドが好きなSSW』『アイドル好きなSSW』だったからうまくいったんだろうなと自分でも思います」

それから自主企画ライブ・初ワンマンライブ・定期トークライブなどを積極的に行いつつ、「Shimokitazawa SOUND CRUISING」「YATSUI FESTIVAL(フェスボルタチームで参加)」などのサーキット型の音楽フェスにも呼ばれるように。多い時には月20本ものライブを行ったこともあるという。その合間には「進級がやばすぎて三ヶ月活動休止」なども挟んだりもしているが。

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