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遠隔操作の無人建機で災害復旧! 建設業界の課題を解決する「au 5G通信」の実力

「ウォォン、グォォーン、グォォォーン!!」

巨大な音を立て、ショベルカー(バックホウ)が動き出す。普段は遠くからしか見る機会のない建設機械(以下:建機)だが、勢いよくアームが動く様子を至近距離で見ると、思わず後ずさりをしそうな迫力がある。

ところでこの建機、一般的な工事現場にあるものと異なる点があることにお気づきだろうか?

そう、操縦席に人が乗っていないのだ。

こちらはKDDI、大林組、NECの三社が共同で行った「5G通信を活用した建機遠隔操作の公開実験」の様子。この実験は国内で初めて、次世代移動通信システム「5G」と「4K3Dモニター」を活用して、建機の遠隔操作に成功した事例である。操縦席は無人にもかかわらず、アームは正確な動きで作業をこなしている。

実験の目的は、「災害現場など危険な場所での活用」だ。

遠隔操作が災害復旧にどう役立つ?

近年、日本では地震や台風による災害が増えているが、災害直後は二次災害の恐れがあるため、復旧作業が困難になる場合がある。そんなときに遠隔操作で建機を無人で操作できれば、安全に復旧活動を行うことができる。

そもそも建機の遠隔操作は、1991年に起きた雲仙・普賢岳噴火の災害復旧工事をきっかけに研究が進められてきた。今回、実験を行う大林組は、2016年の熊本地震で被災した熊本城の石垣復旧事業において、建機の遠隔操作により崩落した石を回収した実績がある。


熊本城の復旧工事

現状は無線LANを活用して建機の遠隔操作を行なっているが、搭乗操作と比べると作業効率が50~60%程度に低下すると言われている。建機に設置したカメラからの映像が低解像度であるため、距離感覚がつかみにくく、作業に時間がかかるからだ。そこで有効なのが、解像度の高い映像を低遅延で送ることができる次世代移動通信システム「5G」というわけである。

5Gを活用して現場の映像を操作室へ送る

5Gとは2020年を目途に実用化を目指している次世代移動通信システムだ。4G回線と比べて、以下のような高いスペックになるという。

・通信データ量が20倍(高速・大容量)
・データのタイムラグが1/10(低遅延)
・同時につながるデバイスは10倍(多接続)

実験では、高精細な4Kカメラを2台、現場周辺を俯瞰できる2K俯瞰カメラを2台、2K全天球カメラ1台を建機に取り付ける。カメラからの大容量データは5Gを活用して、現場から離れた遠隔操作室へ送られ、オペレーターが遠隔操作を行うのだ。


実験ではKDDIが5Gのエリア設計、大林組が建機の遠隔操作システムの開発を、NECが5G通信機器の開発を担当した


こちらが遠隔操作室

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