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3.11の直後、薬で困った…教訓から誕生した“動く薬局”って?

3.11の直後、薬で困った…教訓から誕生した“動く薬局”って?
J-WAVEの番組「JAM THE WORLD」(ナビゲーター:グローバー)のワンコーナー、「KODANSHA CASE FILE」。この週は、東日本大震災を教訓にできた、動く薬局「モバイルファーマシー」について取り上げました。3月6日(火)のオンエアでは、設立を働きかけた宮城県薬剤師会会長・佐々木孝雄さんが、3.11の薬事情を語りました。

■震災により薬局が消失

2011年3月11日、東日本大震災が発生したとき、佐々木さんは東京の厚労省で会議中。翌日の正午から宮城県を目指し車で出発、19時間かけてなんとか帰宅したそうです。

佐々木:地元は震度6に見舞われましたが、幸い家族も薬局も無事でした。しかし、当時の宮城県薬剤師会の会長などがみんな出張でいなかったため、宮城県薬剤師会は組織だった活動を始められたのは13日の午後から。「災害時における支援活動の協定に従い、被災地に薬剤師と医薬品を送ってほしい」という行政の要請に対応していきました。

しかし、想定外が発生。それは、支援活動で計画していた調剤設備である“薬局”そのものが消失してしまったこと。人員と医薬品だけはなんとか確保し被災地に送っていましたが、今度は“薬剤師も医師もいて薬もあるが調剤できない”という想定外の状況に直面。佐々木さんが担当した南三陸だけではなく、各地で同様の事例が発生したようです。

佐々木:たとえば、粉を測る天秤がない、天秤が残っていても電気がない、そういう状況でした。大人の場合は調剤カプセルをそのまま渡せばなんとかなるんですけど、乳幼児に関しては大人の錠剤をそのまま渡すわけにはいかないので、水薬や粉薬にして量を調整しなければならない。でも、その量を調節する天秤、あるいは測った粉薬を一回分包装する機材もまったくなかったんです。

災害弱者のなかでも、高齢者の対応はある程度できたそうですが、子どもたちには辛い思いをさせてしまった事例があった、と当時の様子を振りかえりました。

■車が薬局になった「モバイルファーマシー」

薬はあるのに、調剤設備は足りない……そんな状況を繰り返さないように誕生したのが、モバイルファーマシーです。キャンピングカーを改造し薬局に。水タンクや発電機などを搭載し、ライフラインが通じていない被災地にも駆けつけることができます。全国へと広まっており、熊本震災でも活躍したそうです。

そんなモバイルファーマシーにまつわる佐々木さんのお話は、8日(木)のオンエアまで続きました。ぜひradikoで聞いてみてください。

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【番組情報】
番組名:「JAM THE WORLD」
放送日時:月・火・水・木曜 19時−21時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/

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