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毎日を少し変えれば将来が大きく変わる――20代に伝えたい50のこと

年齢を重ねると、「20代のときにこうしておけばよかった」と後悔したり、「20代でああいう行動をとったからこそ今があるのだ」と振り返ったりすることが多くなります。

ただいずれも、渦中にいるときにはなかなか気づけないもの。「今のままじゃいけない気はするけれど、かといって何をすればいいのかわからない」「夢や目標も浮かばない」と悩んでいる20代ビジネスパーソンは多いのではないでしょうか?

そんな20代に是非お勧めしたいのが、先日発売された書籍『20代に伝えたい50のこと』。

著者の秋元祥治さんは、1979年生まれの38歳。大学在学中の2001年、21才で地域活性化に取り組みたいとNPO法人G-netを創業し、中小企業支援と若者をつなぐ長期実践型インターンシップ事業を立ち上げるなど活躍。2013年からは、岡崎ビジネスサポートセンター(OKa-Biz)のセンター長に就任し、愛知県岡崎市内外の中小企業や起業家に対する産業支援を行っています。

そんな秋元さんが、「38歳になった僕が、20代の自分自身に伝えたいことをまとめた」のが本書。無理に高い目標や大きな夢を持つのではなく、毎日の行動や習慣を少し変えるだけで、30代の自分ががらりと変わる――そんな「自身が20代のころに知っておきたかったと思うこと」を50項目挙げ、紹介しています。

今回はその50の中から一部を抜粋し、ご紹介します。

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目についたら行ってみる、誘われたら断らない

「自分のやりたいことがわからない」と悩む20代は多いようです。著者の秋元さん自身も、学生時代は「将来は何か面白いことをしたいと口にしながらも、具体的なものはなかった」そうです。

そんなとき、交流会で出会った佐藤孝治さん(ジョブウェブ創設者、現代表取締役会長)に「目についたら行ってみる、誘われたら断らない」ことを勧められたのだそう。それにより、視界が一気に開けたのだとか。

人は知っているものの中、狭い中でしか選択をしないものです。知らないものは、知りようも、選びようもないから。つまり、「知っているものだけの中で、興味や関心の順位をつけている」状態にあるのです。

だからこそ、やりたいことを見つけるには、まずは、【1】知っていることや経験したことを増やして選択肢を広げることが重要。そのためには、目についたものにどんどん参加してみることです。例えば、いままでプログラミングに縁がなかったとしても、初心者向けプログラミングセミナーのポスターが目に留まり参加してみたら、思わぬ興味・関心を持てるかもしれません。友人にものづくりのシンポジウムに誘われて参加してみたら、ものづくりの分野に俄然興味を惹かれるようになるかもしれません。

こうして知っていること、経験したことを増やしたら、それらをもとに【2】自身が選ぶモノサシ(=基準)を持つこと。

モノサシは、さまざまな体験を相対化することによって定まります。「あの仕事はとても楽しかった」「こういう経験はワクワクする」「このジャンルは自分が取り組みたいテーマではないようだ」など。

例えば、どんな仕事がしたいのかわからないならば、できるだけ多くの仕事に触れてみることです。周りに話を聞いたり、プロボノとして社会貢献してみたり、転職活動でいろいろなジャンルの企業を回ってみてもいいかもしれません。多くの人やモノ、仕事と触れ、経験し、その相対化の中で自分のモノサシを定めていく…その中で「自分がピンと来るもの」を選んでいけばいいのです。

年齢を重ねれば重ねるほど、どうしてもフットワークは重くなるもの。自由が利く20代のうちにちょっと腰を上げ、さまざまなことを経験してみるのが、「やりたいことを見つける」シンプルな方法なのです。

気づいたことは、どんどん言葉にしてみる

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著者は、学生時代に出会った慶応義塾大学助教授の言葉「うだうだ言って何もしない人よりも、うだうだ言われてでも何かしている人のほうがずっと偉い」を大切にし続けているのだそうです。

著者が大学2年生の夏、東京から地元の岐阜に戻ってみたら、近所の商店街にあった百貨店がなくなっていたそうです。近隣の商店主に理由を聞いてみたところ、「駐車場がないから」「アーケードが古いから」「駅前がみすぼらしいから」「役所が悪いから」デパートが閉店になった…という文句ばかりが聞かれたのだとか。

そのとき、「なぜこの人たちは、自分の街のことなのに人のせいにしているのだろう。文句ばかり言って人のせいにしている人はカッコ悪い」と感じ、「できることから始めよう」と岐阜を中心にした地域活性化に取り組むNPO法人・G-netを創業したそうです。

「誰かの」ではなく、自分自身の会社だから、学校だから、街だから、誰かに何とかしてもらうのではなく自分が気付いたことから始めていく。そして、それはきっと周りの人も見てくれているはずです。

例えば、「社内の交流が薄くてドライな雰囲気」と不満を抱いているのであれば、文句を言う前に自分で飲み会を企画してみたり、何か一つテーマを決めてランチ会を催してみたりすればいい。自分はお客様ではないのだから、受け身では何も得られません。自身も職場を構成する一員なのだから、行動してみればいいのです。

そのためには、思っていることを「自分を主語」にして言葉にして、周りに伝えてみるのが第一歩。「誰か何かしてくれないか?」ではなく、「ランチ会をしてみたいけれど、誰か一緒にどうですか?」など。

もし仕事や勉強、キャリアのことで何か思うことがあるならば、思い切ってSNSに考えを書いてみてもいいでしょう。きっと友人の中から賛同の声やアドバイスがもらえたり、「一緒にやってみたい」という声が挙がったりして、道が開けるはずですよ。

「決意を新たにする」は意味がない

仕事や勉強、ダイエット…やろうと決めたのに「明日からにしよう」とズルズル先延ばしにした経験を持つ人は、多いのではないでしょうか?

一方で、自分がやるべきことをきちんと決め、遂行している人もいます。この差はどこにあるのでしょうか。

著者は、経営コンサルタントの大前研一さんの言葉を見て、なるほど!と共感したのだとか。

人間が変わる方法は3つしかない。

1番目は時間配分を変える。

2番目は住む場所を変える。

3番目は付き合う人を変える。

この3つの要素でしか人間は変わらない。

最も無意味なのは「決意を新たにする」ことだ

つまり、「一時の気持ちの高ぶりは続かないもの。具体的に“何を変えるのか”が大事」ということ。例えば、セミナーや勉強会に出て感銘を受け、「いい刺激になった」「これを機に前向きに頑張ろうと思った」などの感想を持つことは多いと思いますが、それをそのままにしていては全くの無意味。時間の使い方を変えてみる、付き合う人を変えてみるなど、小さくてもいいから「具体的に行動を変えてみる」ことが重要であり、行動を変えれば習慣が変わり、結果にもつながりやすくなるのです。

2番目の「住む場所」を変えるのは難易度が高く見えるでしょうが、例えば新しいサークルに参加して属するコミュニティを増やしてみる、新たなプロジェクトに手を挙げてみるなど“普段の居場所を変える”という方法であれば、やりやすいのではないでしょうか。興味のある分野やセミナーに参加して、なりたい自分に近い人と過ごす時間を増やしてみるのもいいかもしれません。

こういう日々の小さな一歩が、後日振り返ると大きな差になっているものなのです。

まずは1つでも実践し、小さな変化を積み上げていこう

今回ご紹介したのはごく一部。本書には、著者が自身の経験からまとめた「20代の自分に伝えたい」ことが50紹介されています。「タイムマシンが発明され、20代の自分にこの本を渡すことができたら、もっと早く多くを学び、高く面白いステージを重ねて来られたのではないかと思う」とのこと。だからこそ、多くの悩める20代に手に取ってほしいと思っているのだそうです。

本書を参考に、まずは50のうち1つでも実践してみてはいかがでしょうか?そしてその変化をブログやSNSで記録してみることをお勧めします。

一つひとつの記録に大きな変化はなくても、昨日の自分より今日の自分が進んでいると実感できたら、嬉しいしやる気も生まれるもの。そして、行動が習慣になれば、きっとどんどん視界が広がり、気づけば自身の居場所もがらりと変わっているのではないでしょうか。

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▲参考書籍:『20代に伝えたい50のこと』/秋元祥治/ダイヤモンド社

EDIT&WRITING:伊藤理子

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