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エンジニアは常に技術を追い、新しいものを求める――フロントエンドエンジニアの理想郷を作りたい

Chromeを初めて使ったとき、Webフロントエンド技術の進化に驚愕した

2007年、最初の就職先は複合機メーカー。自社製品であるドキュメント管理システムのバックエンド領域で、全文検索エンジンやデータベースのチューニングなどを行っていた。

そこで得たのは、バックエンドアプリ開発についての一通りの知識。全文検索もデータベースもそれぞれに深遠な世界があり、通常であれば何かに特化した専門性を身につける、というのが次のキャリアになるはずだった。

しかし、古川氏はここで少し方向を転換する。

「ちょうど2010年から2011年くらい、IT業界ではHTML5がブームでした。もともとWebアプリを含めてアプリを作るのは好きだったんですが、バックエンドばかりやっていると、JavaScript、CSS、HTMLといったフロントエンドの技術がだんだん見えなくなるんですよね。

もちろん、バックエンドのエンジニアとして、フロントエンドからのリクエストに対しては何を返せばいいかはわかるんだけれど、フロントエンドで何が動いているかがわからない」

株式会社リクルートテクノロジーズ 古川 陽介氏

Googleのブラウザ「Chrome」が登場し、それを初めて使ったときの衝撃は大きかったという。

「バックエンドで僕がやっていたのは、基本的に性能チューニング。データベースのインデックスを最適化していくと、それまで10秒かかっていたリクエストが0.5秒になるとか、そういう世界です。

ところがあるとき、Chromeで自分たちのサイトを見たとき、表示が圧倒的に速いことに驚きました。Webフロントエンド技術の進化を目の当たりにして、これからは、バックエンドで性能チューニングしているだけでは間に合わない。フロントエンドまでやらないと追いつけないと思ったんです」

Node.jsのコミュニティ活動が転職のきっかけに

JavaScriptについてはもちろん、個人的に勉強は始めていた。そのうち自分でもJavaScriptで何かを作りたい。それができる最適の会社はどこか、と探すうちに出会ったのが前職のゲーム会社だった。2012年末に転職。2016年4月まで在籍した。

「これまではJavaしか使ってなかったので、前職でも最初はJavaでアプリ開発をやっていました。そのうちJavaScriptをバリバリ使うようになり、ゲーム開発のためのフレームワークやライブラリもたくさん作りましたね。

前職で作成したゲーム用のガジェットライブラリは、開発リーダーとして担当した仕事です。これもJavaScriptで書き、UIパーツ開発にはReact.jsを使っています。

Webアプリをパフォーマンス、セキュリティ、メンテナンスビリティなどを含めてゼロから作る。前職ではそういう得がたい経験をしました」

Webフロントエンド技術が急速に進化する渦の中に自ら飛び込んでいった古川氏。オープンソース・コミュニティ活動にも早くから関心を持ち、特にNode.jsコミュニティについては、2014年から「Node.js日本ユーザーグループ」の代表を務める。

2016年4月のリクルートテクノロジーズ(RTC)への転職も実はこの活動がきっかけだったという。

「同じユーザーグループに、リクルートで働くNode.jsのスペシャリストがいました。『リクルートテクノロジーズはNode.jsをヘビーに使う会社。JavaScriptの技術と文化をより深く社員に根づかせたいので、ジョインしてくれないか』という話があったんです。

その会社にどんなエンジニアがいるかは、エンジニアにとって大事な転職のポイントですからね。Node.jsという分野で、自分よりスキルが上の人がいる環境は励みになると思いました」と、転職の動機を語る。

自分の背中をメンバーに見せる。古川流エンジニアを活かす組織作り

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