「爆音上映」の魅力とは? 『ラ・ラ・ランド』聴きどころも紹介

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「爆音上映」の魅力とは? 『ラ・ラ・ランド』聴きどころも紹介
J-WAVEで放送中の番組「RADIO DONUTS」(ナビゲーター:渡辺祐・山田玲奈)のワンコーナー「TOKYO GAS LIFE IS A GIFT」。2月17日(土)のオンエアでは、「爆音映画祭」の主催者・樋口泰人さんにお話を伺いました。

樋口さんは、映画配給、書籍、音盤の制作などを手がける「boid」の代表で、映画評論家、音楽評論家としても活動。現在、新宿ピカデリーで開催中の「新宿ピカデリー爆音映画祭」の主催者、総合プロデュースを担当しています。爆音映画祭とは、どういうものなのでしょうか。

「普通の映画館だと、左右、真ん中、客席側の壁にスピーカーがあり、5.1chと呼ばれているシステムです。爆音映画祭では、スクリーン側の3つのスピーカーを、音楽のライブでも使える強力なものに変え、音のバランスを決めて上映します。映画を一通り観て、音を探り出すという作業をするんです。音楽でいうマスタリングに近い作業ですね。会場に合わせたベストな音を探り、映画の秘めたるポテンシャルを全開にします」(樋口さん 以下同)

「爆音映画祭」は、新宿ピカデリーでは初開催で、全20作品がラインナップされています。「爆音上映」で楽しむべきポイントを樋口さんに質問。

「『ラ・ラ・ランド』や『レ・ミゼラブル』は、コーラス部分を聴いてもらえばいいかなと思います。『ラ・ラ・ランド』は冒頭に高速道路のコーラス、『レ・ミゼラブル』は最後に大コーラスがあって。『レ・ミゼラブル』は死んでしまった人も出てきて、みんなでやっています。一つの映画が主人公だけで成り立っているわけではなくて。ちょっとしか映らなかった人や、もしかしたら映りもしなかった人も含めた音が入っているんだということを、コーラスの中で見てもらえるといいなと思います。この2作は、コーラスをどうやって聴いてもらうかにポイントを絞って上映しました」

日々映画を観ている樋口さんに「映画を見るときに大切にしている視点」を伺いました。

「できるだけボーッと観てほしい。意識を覚醒させて観るのではなく、自分を放り出しながら観てほしい。自分を放り出したときに見えてきたものや、聞こえてきたものを受け取って、そこからスタートしてほしいです。僕は自分自身を見失いにいくというか、映画を観ながら何を観ているかわからない状態で観ていることも多いんです。自分の観たいものだけを観ていたらつまらない。自分の思いもしないことに圧倒されたり、そこから自分の姿勢そのものが変わるような見方をしたいなといつも思っています」

「新宿ピカデリー爆音映画祭」は、新宿ピカデリーにて3月2日(金)まで開催中。ぜひチェックしてみてください。

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【番組情報】
番組名:「RADIO DONUTS」
放送日時:毎週土曜 8時−12時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts/

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