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五輪選手を支える…でも敷居が高くない「エアマット練習場」って?

五輪選手を支える…でも敷居が高くない「エアマット練習場」って?
J-WAVEで放送中の「〜JK RADIO〜TOKYO UNITED」(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「THE HIDDEN STORY」。2月16日(金)のオンエアでは、平昌オリンピック、スノーボード日本代表の選手たちを支えてきた、エアマット練習場の誕生秘話に注目。スキー、スノーボードのエアマット練習場を展開するKINGS-GROUPの代表、押部宣広さんにお話をうかがいました。

現在45歳の押部さん。食品工場の設計や機械を作っていた彼がエアマットの練習場を作ろうと考えたのは、2002年、29歳の頃でした。

「自営業をしていたので『どうせなら何か自分の好きなことをしたいな』と。当時は仕事をしながら土日にスキーを楽しんでいましたが、ケガの心配があるので思い切ってジャンプとかスピンができなかったんで、練習場を作ったらみんな喜ぶかなと思い、自分のために作りました。たまにモーグルやフリースタイル系をやっていて、ちょっとは飛んでいたんですが、大きく飛んだりぐるぐる回ったりしたいと思ったときに、雪山ではちょっと怖いなと思っていたもんですから」

2003年、最初に「神戸KINGS」をオープン。屋外の施設で、スロープの部分は人工芝、ジャンプしたあと着地する部分がエアマットになっています。 

「工業界にいたので、ツテを探ってエアマットを作る業者さんとアイデアを出しながら作っていきました。ただ単に柔らかいだけだと沈み込んで、つんのめってしまうといった問題がありました。失敗したときには柔らかく、成功したときにはそこまで柔らかくなく、というバランスをとるのが難しかったです。表面の素材も何度か変更して、すべりやすくして、施設なので耐久性の面も考えつつ、生地は何百種類も仕入れてきて繰り返し試しました」

エアマットの練習場は現在は全国各地にありますが、2010年までは神戸にしかなかったので、当時日本のトップライダーが練習しに訪れたとか。

KINGS-GROUPとして、福岡・千葉・富山・大阪・愛知・北海道、韓国と練習場をオープン。簡単に角度を変えられるジャンプ台も開発しました。わざと飛びにくい台にすることもできるそうです。

トップアスリートがKINGSの施設を使っていることについて「不思議な気持ちです。一般人の僕が一般人のために作った施設がこういう風になるなんて」と語る押部さん。海外にもどんどんコピー施設が作られ、各国のナショナルチームが偵察に来ることもあるのだそうです。

トップアスリートからも絶大な支持を受けるKINGSですが、押部さんの永遠のテーマは「通っている人がうまい人ばかりにならないこと。みんなに楽しんでほしいと思っているので、敷居が高くならないようにというのは気をつけています」とのこと。「誰もが楽しめる施設」を目指し続けたその先に、オリンピックがありました。

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【番組情報】
番組名:「〜JK RADIO〜TOKYO UNITED」
放送日時:毎週金曜 6時−11時30分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/tokyounited/

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