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ピラミッドを傷つけずに内部構造を探る! UFOみたいなドローンがハイテクすぎる

赤外線や超音波カメラ、各種センサーなどなど、厚い壁や地中深くでも探索できる技術はこれまでにもいろいろ登場しているが、それでもまだ解明できない謎は世界にたくさん存在している。

古代文明ミステリーの代表格ともいえるエジプトのピラミッドもそのひとつ。巨大ピラミッドの内部構造はいまだにほとんど解明されておらず、それでいて貴重な世界遺産のために調査するのがとても難しかった。そこで始まったのが国際プロジェクト「スキャンピラミッド計画」という、最新の通信・科学技術を取り入れることで、ピラミッドを傷つけずに内部構造を明らかにしようという試みである。

2015年からスタートしたプロジェクトには世界各国から優秀なチームが参加。そして、その中核を担っているのは日本のチームで、ミューオンという宇宙線の一種を使った特殊な調査を行っている。最先端の技術を使った取り組みは、NHKの特別番組でも取り上げられている。

ピラミッドは19世紀以降新たな発見がなかったが、プロジェクトの努力によってもっとも古いクフ王のピラミッドの内部に新たな空間が見つかった。だが、既存の方法では建物を傷つけず内部を探査するのが難しい。そこで新たに探査用のロボットを開発することもあわせて発表されている。

ピラミッド内部をぷかぷかと浮遊! 自在に飛び回る探査ロボット

探査用ロボットの開発を手掛けるのは、フランス国立情報学自動制御研究所INRIAと、フランス国立科学研究センターのCNRSによるLarsenと名付けられた合同チーム。彼らは大きさが自在に変えられ、自律飛行で空間を飛び回れるUFOのような形をした空飛ぶロボットを使って内部を探索するという、ユニークで大胆なアイデアを提案している。

方法だが、まず最初に3.5センチメートルの穴から専用のドッキングステーション(ドック)に乗せて、ピラミッドの中にロボットを送り込む。ロボットは穴を通るほどの小さなサイズだが、ドッグからロボットにヘリウムを注入して直径80cmまで膨らませ、ぷかぷかと浮かばせながら内部をゆっくりと探索させる。

ロボットは小型のライトやカメラ、補助ナビゲーションシステム、そしてたった50gの軽量モータを備え、自律飛行が可能になっている。内部を一定時間探索すると自動でドッグに戻り、再びドックでヘリウムを抜いて回収できるというわけだ。飛行に使用するプログラムは独自のアルゴリズムで開発されており、自動運転自動車と同じように機械学習によって飛び方を進化させることができる。

ロボットは2台1組で運用し、1台は高解像度の写真が撮れる無指向性カメラを搭載もう1台で映像を受信するというそれぞれ機能を分けることで、より小型化できるというわけだ。使用されるパーツは小型で特殊なため、多くは3Dプリンターで作られる予定だ。

自律的に飛ぶという点ではドローンのひとつだともいえなくはない。世界に存在する未解明の謎は、今後こういった最新の通信・科学技術を搭載したロボットやドローンが解き明かしてくれるだろう。

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