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メルカリが「R4D」設立で、技術基盤を強化へ――オープンイノベーションの野望はどこまで広がる?

諸星氏自身が、前職ではWebフロントエンドに注力していた傍ら、WebVRの技術開発を行ってきた人。R4D設立準備の段階でメルカリから転職のオファーがあったが、「メルカリのショッピングをVR化する」だけでは話に乗りきれなかったという。

「中の人たちと話すと、もっと先を見据えている。スゴイ技術を持つエンジニアも多い。xR技術の展開に新しい光明が見えた気がして」転職を決めたという。

木村氏も同様にR4D準備の段階からメルカリにジョインしたわけだが、彼の場合は自然言語処理の専門家というだけでなく、情報処理学会など技術コミュニティの運営でアカデミア領域との接点もあることが、オファーのポイントになったようだ。

今回は研究所のオフィサーとして、ビッグネームを集めた研究組織づくりに関わることになったが、「他の会社ではなかなかできない、得がたい経験だった」と振り返る。

従来の企業内研究組織のあり方を「破壊」するインパクト

R4Dに関わる予算については公表されていないが、世間では「数億円ではきかないだろう」とも噂されている。

「テーマによってゴール設定はさまざまであり、あえて予算は決めていない。例えば無線給電施設も1つ作るだけなら数千万円レベルだろうが、これを各地に展開するとなると桁が違ってくる。ゴールをどこに求めるかで違ってくるので、現時点で予算規模を言っても噓になってしまう。もちろん、研究投資のリターンは考えないといけないが、先端技術を社内に獲得するだけでなく、人材採用への好影響やエンジニアのモチベーション向上、企業ブランディングなど副次的な効果もある。

むしろ直近のリターンというよりは、この投資によってどれだけの市場規模を作れるかが重要だ。企業のR&Dは、場合によっては損をしてでも攻めなければならないときもある。先行投資として経営層には判断してもらっている」と、木村氏は語る。

R4Dの4つのDの一つには「破壊(Disruption)」という意味もある。

「既存のやり方を変えるという意味での破壊、たえずスクラップ&ビルドを続けていくという意味での破壊などいろいろな意味が含まれている。それだけ柔軟な組織にしたい。共同研究のテーマも現在は8つだが、今後さらに増えることもありうる。将来は宇宙開発だってテーマに上るかもしれない」と、諸星氏はR4Dの未来像を語る。

「フリマのメルカリだから、こんな研究は絶対にしないだろう」という思い込みは禁物。どこまで進むか予想しえないその発展力に、すべての技術領域のエンジニアは目を離してはならない。

(執筆:広重隆樹 撮影:刑部友康)

【moffersイベント】落合陽一さん、R4Dオフィサー木村俊也さん登壇

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R4D リサーチャー・エンジニア諸星一行さんのご協力のもと、最先端のVR体験ができるブースなどもご用意しております。詳細はこちらからご覧ください。
日時 :2018/02/18 (日) 13:00~17:00
会場 :グラントウキョウサウスタワー 41F(東京都千代田区丸の内1-9-2)
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