レーシングタイプのトイドローン「Wingsland X1」のレビュー オプティカルフローでピタッと安定ホバリング、本格的なFPVフライトも楽しめる

access_time create folderデジタル・IT

オプティカルフロー技術でピタッと安定したホバリングを実現し、FPV フライトを十分楽しめる Wingsland 製の小型ドローン「Wingsland X1」のレビューをお送りします。
Wingsland X1 は、Wingsland のドローンラインアップの中で唯一レーシングタイプに属する機体で、2.4GHz 帯の Wi-Fi で飛ばします。
小型軽量のボディ、スマートフォンやタブレットのみで飛ばせる簡単設計、さらに「オプティカルフロー」と呼ばれるビジョンセンサーによりホバリングが安定しており、ドローン初心者や FPV フライトの室内トレーニングに最適な一台となっています。
同梱品は機体、スペアのプロペラ 1 セット、プロペラガード(装着済み)、充電用の USB ケーブル、3.7V 600mAh バッテリー、Wingsland ステッカーとなっています。
送信機がセットになったパッケージも販売されていますが、セットモデルだと倍の値段しますので、今回は単体モデルを選択しました。
Wingsland X1 には国内版もありますが、今回は海外から直輸入しました。
価格は $80(約 8,600 円)なので、とても買いやすい価格設定です。
国内版だと保証やサポート面が充実しているので、その点が気になる方には国内版をおすすめします。
Wingsland X1 はトイグレードのドローンにしか過ぎませんが、「オプティカルフロー」を搭載している点で他のトイドローンよりも高性能な製品だと言えます。
私が Wingsland X1 に手を出したのもこのオプティカルフローが付いていたからです。
ドルフィンのような流線型の機体デザインも個人的に気に入っています。
レーシングタイプのドローンなので、アームは細い 4 本のフレームで形成されており、機体の上部にはアンテナがむき出しの状態で備えられています。
また、前方のカメラは、機体が前傾姿勢になった時でも前方を見られるように上向きに 2 段階で角度を調節できます。
アプリは Google Play ストアで配信されているこの機体専用の「Wingsland X1」を使います。
バッテリーを挿し込み機体の電源を入れると機体から Wi-Fi アクセスポイント「Wingsland…」が出るので、それに接続しアプリのフライト画面を開くと離陸可能になります。
手順は一般的なドローンに似ていますが、電源の ON / OFF や充電には気をつけなければなりません。
バッテリーはハードシェルタイプなので取り扱いは楽なのですが、電源ボタンが無いので電源の ON / OFF はバッテリーの抜き差しで行います。
充電は USB ケーブルを後部の端子に接続するだけなのですが、電源を ON にする際には一度バッテリーを抜いて再度挿入する必要があります。
バッテリーをしっかりと挿し込まないとフル充電されないようなのでお気を付けください。
レーシングタイプのドローンなので、アプリの機能は多くありません。
それ故、フライト画面もかなりシンプルです。
もちろん写真や動画の撮影(スマートフォンにデータをダイレクト転送)、タイマー撮影、パームローンチ(手の平離陸)といった機能があります。
基本はそれくらいです。
設定画面ではスピードモードを 3 段階で変更することができます。
期待通り、オプティカルフローの威力は絶大でした。
大抵のトイドローンはホバリングを安定させるために逐次スティックを動かす必要がありますが、Wingsland X1 の場合、室内だと手放しでも安定したホバリングを実現しています。
ただ、バッテリーの電圧が下がってくると次第にフラフラするようになるので気をつけなければなりません。
それでも高電圧時のホバリング安定性は DJI ドローンに匹敵するレベルで驚きました。
公式発表によると、オプティカルフローの誤差は ±0.5m です。
屋内では安定していると言っても機体はたった 70g と軽いので、風の強い環境だと安定性は大きく下がります。
機体仕様を考慮するとこれは仕方のないことですが、屋外でも無風に近い状態だと比較的安定するので、スマートフォンの画面を見ながらフライトすることが十分に可能でした。
Wingsland X1 は 1 万円を切る安価なドローンですが、高性能ドローンさながらの FPV フライトを満喫できる点で非常に面白い機体です。
残念ながら長所ばかりでは無く、Wingsland X1 はバッテリーがあまり持ちません。
公式発表によると、標準バッテリーのフライト時間は 7 ~ 8 分ですが、テストした中だと良くて 3 ~ 4 分でした。
バッテリーの持続時間は飛行のさせ方に左右されますが、それを踏まえたとしてもやはりバッテリーはあまり持たないと考えた方が良いでしょう。
Wingsland ドローンのバッテリーは個体差が大きいので、運良く当たりが割り当てられたらラッキーですね。

■関連記事
YouTubeアプリが空間オーディオへの対応を表示
北欧ブランド ガストンルーガー「Pråper(プローペル)」のレビュー カジュアルで機能的なモバイラー向けバッグ
2018年平昌五輪のライブ映像はスマホVRで楽しむ

  1. HOME
  2. デジタル・IT
  3. レーシングタイプのトイドローン「Wingsland X1」のレビュー オプティカルフローでピタッと安定ホバリング、本格的なFPVフライトも楽しめる
access_time create folderデジタル・IT
local_offer

juggly.cn

国内・海外のAndroid(アンドロイド)スマートフォン・タブレットに関するニュースや情報、AndroidアプリのレビューやWEBサービスの活用、Android端末の紹介などをお届けする個人運営ブログ

ウェブサイト: http://juggly.cn/

TwitterID: juggly

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。