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ケンドリック・ラマーがプロデュース! ヒップホップ・ファン垂涎の傑作揃いな『ブラックパンサー:ザ・アルバム』(Album Review)

ケンドリック・ラマーがプロデュース! ヒップホップ・ファン垂涎の傑作揃いな『ブラックパンサー:ザ・アルバム』(Album Review)

 2017年は、アルバム『DAMN.』が米ビルボード・アルバム・チャートで通算3作目の首位獲得、同年の年間チャートで1位に輝く大ヒットを記録し、まさに一人勝ち状態だったケンドリック・ラマー。2018年1月28日に開催された【第60回グラミー賞】では、授賞式のオープニングを飾り、<最優秀ラップ・アルバム賞>など計5部門を受賞した。

 そんな躍進が止まらないケンドリック・ラマーと、彼のレーベル<TDE>のCEO=アンソニー “トップ・ドッグ” ティフィスがプロデュースした、映画にインスパイアされた楽曲で構成されたアルバム『ブラックパンサー:ザ・アルバム』が2月9日に発売された。

 両者の他には、アルバム『DAMN.』でも大活躍したヒットメイカー=マイク・ウィル・メイド・イットや、ジェイ・Z&アリシア・キーズの「エンパイア・ステイト・オブ・マインド」(2009年)を代表曲にもつアル・シャックス、ザ・ウィークエンドの『スターボーイ』で注目されたドック・マッキンニー、エイサップ・ロッキーやブライソン・ティラーなどの人気アーティストを手掛けるテディ・ウォルトン、そしてお馴染みフランク・デュークスもプロデューサーとして参加している。

 本作からは、同レーベルに所属する、前述の【第60回グラミー賞】で女性最多の計5部門にノミネートされたシザ(SZA)と、ケンドリック・ラマーのコラボ・ソング「オール・ザ・スターズ」が、先行シングルとしてリリースされている。タイトルのイメージ通り、満天の星が目に浮かぶような幻想的なナンバーで、シザの突き抜けるボーカルにいつまでも浸っていたくなる。公開されたばかりのミュージック・ビデオも、彼らの個性が芸術的に描かれた、美しい仕上がり。ちなみに、シングル・バージョンとアルバムに収録されるものと、SZAのパートが若干異なる。

 ケンドリック・ラマーと共に“ブラック・ヒッピー”を結成したジェイ・ロックと、現ヒップホップ界を引率するフューチャー、英ロンドンのシンガー・ソングライター=ジェイムス・ブレイクという異色のコラボが実現した2ndシングル「キングス・デッド」は、高速ラップを繰り広げるアップな前篇と、ダウンテンポの後篇の2部制で構成された斬新なナンバー。ジェイムス・ブレイクは、アンダーソン・パークとアブ・ソウルとのコラボ曲「ブラッディ・ウォーターズ」にも参加している。

 リリース直前に公開されたザ・ウィークエンドとケンドリック・ラマーのコラボ「プレイ・フォー・ミー」は、ザ・ウィークエンド独特のフレーズに耳を奪われる、アルバムの最後を締めくくるに相応しい1曲。その他にも、シザと<最優秀新人賞>にノミネートされたカリードとスワエ・リーによるメロウ・チューン「ザ・ウェイズ」や、UKの若手R&Bシンガー=ジョルジャ・スミスによるどっぷり深いソウル「アイ・アム」、アルバム『ビッグ・フィッシュ・セオリー』でケンドリック・ラマーと共演したヴィンス・ステープルズの「ウップス」~『DAMN.』収録の「LOVE.」にフィーチャリング・ゲストとしてクレジットされたザカリによるダンスホール・チューン「リデンプション」など、傑作揃い。トラヴィス・スコット参加の「ビッグ・ショット」や、スクールボーイ・Qと2チェインズのコラボ・ソング「X」など、今っぽいトラップもある。

 映画の内容は別としても、ヒップホップ・ファンはいちアルバムとして十分楽しめる作品。もちろん、映画も期待されている方は、日本公開が3月1日予定なので、こちらもお楽しみに……。

Text: 本家 一成

◎リリース情報
『ブラックパンサー:ザ・アルバム』
VA
2018/2/9 RELEASE
デジタル配信

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