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『コロシアム・ライヴ』は、ブリティッシュロック界の最強集団コロシアムが生んだ壮絶な作品

今回紹介するコロシアムの『コロシアム・ライヴ』は、ブリティッシュロック界でもっともテクニカルで熱いプレイが聴けるアルバムだ。LP発売当時は2枚組で、当時のロック界で最高のパフォーマンスを繰り広げたといえるだろう。サックスとオルガンを中心にしたそのサウンドは、イギリスのミュージシャンが得意とするジャズロックのひとつではあるのだが、ジャズ的な表現を盛り込みながらもロックの強烈なエモーションを感じさせるものであった。全編を通して聴くとかなりの疲労を感じるぐらいパワフルで、同じジャズロックとはいえ、ソフトマシーンの冷徹なまでの冷静沈着さとは対極に位置している。今では忘れられがちだが、本作はロック史上に燦然と輝くライヴ盤の傑作なのである。
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コーナー、メイオール、ボンド

60年代初頭のブリティッシュロックシーンにおいて、キーマンとなるアーティストと言えば、アレクシス・コーナー、ジョン・メイオール、スペンサー・デイヴィス、グレアム・ボンドの4人。アレクシス・コーナーとジョン・メイオール、そしてスペンサー・デイヴィスは、イギリスでのブルースブームに火を付けたあと、ブルースロックを仕掛けた。そして、グレアム・ボンドはと言えば、ブリティッシュロックの技術面を大幅に引き上げたジャズロックの仕掛け人として知られる。この4人の知識力と組織力によって、彼らのもとには優れたミュージシャンたちが集まっていく。
コーナーのもとにはストーンズのメンバーをはじめ、ジンジャー・ベイカーとジャック・ブルース(どちらもクリームのメンバー)、グレアム・ボンドらが出入りしてR&Bの勉強をしていたし、メイオールのもとにはブルースの教えを請うためにエリック・クラプトン、ピーター・グリーン(フリートウッド・マックのメンバー)、ミック・テイラー(彼がストーンズに加入したのは、メイオールの紹介であった)、エインズリー・ダンバー(多くのバンドを渡り歩く英ロック界でもっとも著名なドラマーのひとり)などが集まっていた。スペンサー・デイヴィスのもとにはマフとスティーブ・ウインウッドの兄弟がいたことは言うまでもないだろう。

グレアム・ボンドは当初はサックス奏者としてアレクシス・コーナーのブルース・インコーポレイテッドに参加、63年に自身のバンドとなるグレアム・ボンド・オーガニゼーションを結成し、ここではジャズキーボード奏者として頭角を現している。ボンドを支えるメンバーはジンジャー・ベイカー、ジャック・ブルース(クリーム)、ジョン・マクラフリン(マハヴィシュヌ・オーケストラのリーダー)、ディック・ヘクトール・スミス、ジョン・ハイズマンら強力なアーティストが参加し、ブリティッシュ・ジャズロックの原型を作り上げる。

グレアム・ボンド・オーガニゼーションのメンバーはクリームとマハヴィシュヌ・オーケストラという、後に一世を風靡するグループのメンバーが在籍していたわけだが、残りのジョン・ハイズマンとディック・ヘクトール・スミスが結成するのがコロシアムである。グレアム・ボンド・オーガニゼーションの解散後にリリースされたベスト盤的な作品『ソリッド・ボンド』(‘70)を聴くと、まだまだジャズの要素は強いがロック的なスパイスがちりばめられた素晴らしい作品に仕上がっており、ジャズロックが生まれる前夜の気配が感じられるのである。
コロシアム結成

そして、68年にジョン・ハイズマンとディック・ヘクトール・スミスを中心にコロシアムが結成される。69年にリリースされたデビュー作『Those Who Are About To Die We Salute You』はブルースロック色が強く、ある意味でクリームに似たサウンドである。ただ、ハイズマンやヘクトール・スミスの技術的な卓越性は感じられるものの、この時点ではまだグループとしての独創性はあまり見られない。何よりもギター&ヴォーカルとベースの力量に不満が残るのだ。しかしセールス的には好調で、イギリスのチャートでは15位まで上昇、幸先の良いスタートとなった。

同年にリリースされた2ndアルバム『Valentine Suite』は前作よりジャズ寄りのサウンドになり、グループとしてのまとまりが感じられる力作となったが、それだけにやはりギター&ヴォーカルとベースの弱さが際立ってしまっている。クリームのギターとベース&ヴォーカルがエリック・クラプトンとジャック・ブルースというすごいメンバーであるだけに、どうしても比べてしまうのだ…。
本作『コロシアム・ライヴ』について

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