白バイがスピード違反の取締りで潜む3パターン

白バイ隊員は、スピード違反の取り締まりでどんなテクニックを駆使しているのしょう。交通機動隊と高速交通警察隊に所属経験がある、交通取り締まり一筋の埼玉県警・元警部補の柳沢氏(仮名)に解説してもらいました。白バイがスピード違反の取り締まりで潜む3パターンと検挙テクニックを見ていきます。
白バイはトラックの間に隠れて走行
白バイ隊は違反車を探す時は交通の流れを読んで違反車を検挙します。柳沢氏によれば「人間は遅いクルマが前にいたら抜きたくなるので、大型トラックの前に潜んで追い抜くクルマを待つか、遅いクルマが作る交通の流れの悪さを利用して先頭に回って待つか」といいます。
具体的に白バイが潜むのは、走行車線をトラックの間に隠れてゆっくり移動して追い越し車線を飛ばすクルマを狙い撃つパターンか、交通の流れの悪さの原因になっている車両を追い抜き第1通行帯に移動して集団の先頭で待つパターンです。
このほか、信号が少なくて見晴らしのよい橋などスピードが出やすい場所も白バイが潜むパターン。脇道などに待機して、一斉に加速してくるクルマをチェック。目星をつけて加速しながら本線に入っていきます。
白バイの絶妙な位置取りをする技術
実際に取り締まる際には「スピード違反の取り締まりは赤灯を点けて追尾します。ストップメーターによるスピードの測定に約7秒必要なので、その間に気づかれてはいけない」のです。
その時、白バイならではスピード違反の取り締まりテクニックがあります。「サイドミラーに映らないクルマの斜め後ろに貼り付き、運転者が信号などで気を取られた一瞬の隙を突いてクルマの後ろに回り込む」というもの。
そして、スピード測定をする場合は「発見されないようにサイドミラーとルームミラーの死角に潜り込む」のです。サイドミラーとルームミラーに映らない絶妙な位置取りをするドライブ技術を白バイ隊員は日々鍛錬。スピード違反を確認するとサイレンを鳴らして検挙するわけです。
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