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恵比寿で映像にまみれる、地域連携プログラム

「第10回恵比寿映像祭」(東京都写真美術館主催)地域連携プログラムが今年も開催。
ギャラリーAlでも、映像祭総合テーマ「Mapping the Invisibleインヴィジブル」と緩やかに連動し、目に見えない歴史や人の営み、想念などを、静かに水面に浮かび上がらせ(=Out of Sinking)可視化する試みを続けるアーティスト3名を取り上げる。

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Sayaka Akiyama“DROPS” 2016 (Installation view: Saitama Triennale 2016). A variety of things and threads I encountered in Omiya, letter paper, envelope, stamp. Dimensions variable (Installation)

国内外にて滞在した場所で過ごした足跡や生活を、縫いとりや手紙といった手仕事によって1つのインスタレーションのかたちに綴る作品で知られ、2015年には日産アートアワードにノミネートされたことも記憶に新しい秋山さやか。本展では、2017年秋のイスラエル滞在中、現地での体験や思いを綴り、ALの看板犬ロペオ(ミニチュアシュナウザー)宛てに送った手紙をもとに、不安定な中東情勢と現地の日常を自身の目で観察したその足跡と思考を浸透させる新作インスタレーションを発表。

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荒木悠『ANGELO LIVES』2014年, Video installation, HDV / Colour / Sound / 15 mins,
Courtesy of the artist and The Container, Tokyo

各国に滞在しながら、物事が伝搬する過程で生じる「誤訳」や「変容」「類似」に着目し、オリジナルの文脈から独自に救い上げた物語を大文字の歴史に編み込んでいく映像作品を制作してきた荒木悠。今回恵比寿映像祭でも新作上映が決定し、本展ではテーマに寄り添った旧作を展示。2013年タシタ・ディーンのワークショップで制作し、2014年に個展のためバージョンアップした作品『ANGELO LIVES』を上映する。日本にオリーブとキリスト教が伝播した歴史と、洗礼を受けた最初の日本人といわれるアンジロウの伝承を軸に、過去と現代、ドキュメントとフィクションが交錯する詩情とユーモアに満ちた映像作品。

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荒井美波 谷崎潤一郎『痴人の愛』2017 撮影:sho sato

近代文学の文豪の直筆原稿の筆跡をなめし革に刺した針金によって臨書する「立体写経」ともいえる作品で鮮烈にデビューした荒井美波。原稿の癖字や筆圧、推敲の履歴を精緻に再現する手作業が、作家たちの狂おしい息づかいと幾重にもレイヤーをもつ人間性や身体性を浮かび上がらせる。TRAUMARISで2014年に都築響一氏推薦による初個展を開催したのち大学院を修了、デザイナーとして企業に勤務しながら自身のペースで創作を続ける荒井の成長が見られるまたとない機会だ。

≪日時≫
平成30年2月8日(木)〜 2月15日(木)8日間
11:00-20:00 会期中無休
オープニングパーティ:2月9日 (金)18:00〜21:00 フード販売:三原寛子(南風食堂)
クロージングイベント:2月15日(木)19:00〜21:00 出演:玉井夕海(歌手・女優・声優・脚本家)

≪入場料≫
展示観覧 500円 (1drink付)

2/15 (木) 玉井夕海 朗読と歌   
19:00 開演 1500円(1drink込)
予約:info@traumaris.jp

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