【男子学生座談会】もらえる数の予想を“妄想”が上回る!? 「バレンタインの本音」

もうすぐバレンタイン。少しずつ準備をはじめているという女子もいるのではないでしょうか。とはいえ、最近では、友人同士で贈りあう「友チョコ」も主流になってきているもの。本命や義理チョコという概念はだんだんなくなってきているのかもしれません。

男子の皆さんはどのように感じているのでしょうか。今回は男子大学生3名に集まってもらい、リアルな本音を聞いてみました。 ◆参加者

TOSHIKIさん

大学1年生。大学進学とともに上京してもうすぐ1年。サークルには入っておらず、最近は資格試験の勉強に奮闘中。

ユウさん

大学4年生。大学まではサッカー漬けの日々を送る。参加者メンバーの中で最年長のしっかり者。

けんてぃさん

大学3年生。自らを「非モテ」と名乗る自虐キャラ。高校までは野球部だったという体育会系でもある。

 

そもそも人に会わない……大学でのバレンタイン事情は？

ユウ：

はりきるわけではないけど、バレンタイン当日が近づいてくるとなんとなく意識するよね。

けんてぃ：

僕は野球をやっていたので、昔は坊主だったんですよ。髪がないという時点で周りの男子から遅れをとっていたので（笑）、バレンタインが近づくと、「どうしたらチョコがもらえるのか」というのをずっと考えていました。

TOSHIKI：どうすればもらえるんですか？

けんてぃ：

いつもより早めに登校して、放課後は最後まで教室に残ったり……その日の部活に遅れるくらいまで粘っていたかな。

TOSHIKI：

たしかに、休み時間に友達としゃべってる間も周りをチラチラ見たり……あわよくばもらえないかと探りますね。

ユウ：

でも、友達同士ではあんまりバレンタインの話とかはしないよね？ 気にしているのはちょっとダサいというか。

けんてぃ：

そうですね。あくまでも「別に意識なんてしてないけど？」という感じを装っています。

ユウ：

そもそも大学だと春休み中で授業がないので、まず誰にも会わないんだよね。彼女がいたら彼女からもらうだけ。彼女がいなかったら基本的に0コだったな。

けんてぃ：

僕、「ゼミのメンバーからは、友チョコくらいもらえるんじゃないか」とひそかに思っていて。それで今年は「14日、ゼミで集まらないか？」とみんなに話を振ってみました。ゼミ長でもなんでもないんですけど、なんとしても誰かに会う約束をつくっておきたいなと（笑）。

TOSHIKI：

今1年なので、今年が大学生になって初めてのバレンタインなんですよ。わかってはいたものの、なんだか切ないですね……。

 

野球部vsサッカー部!? 結局、チョコがもらえる部活は文化系というオチ？

ユウ：高校までのバレンタインはどうだった？

けんてぃ：

高校のときは、野球部のマネージャーがいたので、マネージャーから絶対にもらえる確証があったんですけど、「それはノーカンだからな」っていう暗黙の認識が部員の中ではありました。

ユウ：

僕もサッカー部で、やっぱりマネージャーは全員に配ってたね。

けんてぃ：

野球部としては、モテるサッカー部にはもらえるチョコの数で負けたくないっていう思いがあるんですよ。

ユウ：そんなライバル意識はないけど（笑）。

けんてぃ：

いやいや。野球部のメンバーで、バレンタイン当日の朝に「恵まれない野球部たちに愛を……」って書いたチョコを入れる用の段ボールを廊下に設置したんですよ。あらかじめ、箱の中にはチョコパンを入れておいて。

ユウ：サクラのチョコを仕込んでおくんだ（笑）。

けんてぃ：

やっぱり先にチョコがあれば、他の人も入れやすくなりますからね。それで、放課後の部活の練習が始まる前に様子を見てみたら、結局そのチョコパンしか入ってなかったんですよ。

TOSHIKI：（笑）。

けんてぃ：

仕方がないので、最終的にみんなで「チョコください！」って段ボールを抱えながら全クラスをまわりました。やっぱりサッカー部には負けたくないので。

ユウ：サッカー部と競う意味がわからない……。

TOSHIKI：

部活同士でそういう対抗心ってあるものなんですかね。僕は高校が放送部で、文化系ということもあって部員のほとんどが女子なんですよ。だから逆に、おこぼれでチョコは全員からもらえました。

ユウ：

もしかして、野球部やサッカー部よりもらってるんじゃない？

けんてぃ：

ライバルはサッカー部じゃなくて、女子が多い部活だったのか。

TOSHIKI：

でも義理なので、本命という話になるとまた違いますから……。

 

最近はライバルが女子！ 友チョコブームで男子が阻害されつつある現実

TOSHIKI：

僕らが中高生のときって友チョコがブームになったじゃないですか。女子の間だけでチョコのやり取りがあって、男子は疎外されつつあるんですよね。

ユウ・けんてぃ：たしかに……。

けんてぃ：

男子に友チョコをあげるとしても、親しい男友達にしか用意されてないんだよね。だから、友チョコでもバレンタインまでに日々の徳を積んだ者だけがもらえるという。

ユウ：

バレンタインってそういうシステムだっけ……（笑）。

TOSHIKI：

ホワイトデーにお返しすることを考えると、たくさんもらいすぎても困るかもしれないですね。

けんてぃ：

実は昔、彼女から大きな箱いっぱいに、クッキーやチョコの詰め合わせをもらったことがあったんです。ものすごくうれしかったんですけど、ちょっとホワイトデーのことは頭によぎりました……。

ユウ：

お返しに悩むという問題はあるよね。僕はお小遣いも限られていたので、自分でお菓子を手作りしていたよ。あと、手作りで毎年返していると、周りにその話が広がって、翌年にお返し狙いの女子からめっちゃチョコをもらえるっていうね。

けんてぃ：1年後まで覚えていてくれるんですね。

ユウ：

「お返しのお菓子がおいしいらしいよ」みたいに話題になって、高3のときは30コくらいもらったかな。

けんてぃ・TOSHIKI：すごい……。

TOSHIKI：

僕の周りでは、バレンタインに逆チョコとしてゴディバを配りまくるセレブな友達がいます（笑）。自分から渡すのもひとつの手段かもしれないですね。

けんてぃ：

なるほど、いろいろなやり方があるんだな……勉強になります。

ユウ：

当日にもらえるチョコなんてだいたい予想がつくはずなんだけど、“予想を妄想が超えてくる”んだよね。とくに中高生のころは、客観的に見られないので。「そんなに仲良くないから、あの子からはもらえないだろうな」じゃなくて、「普段仲良くないけど、明日ならもらえるかも」という発想になる（笑）。

けんてぃ：

わりと本気で、電車に乗っていたら他校の子からいきなりチョコを渡されるんじゃないかとイメージしますもん。なんなら、当日はちょっとマフラーの巻き方をおしゃれな感じに変えてみたりしてましたから。

TOSHIKI：どういうことですか（笑）。

けんてぃ：

いつもは防寒重視の巻き方なので（笑）。誰も見てないのはわかっているものの、万が一の可能性に賭けてるんだよ。もし、今年も出歩く用事があったら、ちょっとイケてる巻き方でいこうと思います！

 

まとめ

チョコをもらうためにいろいろな工夫をしたり、当日は1日中落ち着かないようですね。

バレンタインというと、もはやお菓子をあげるイベント化しつつあるのかと思いきや、「そんなことはない！」という意見で今回は一致しました。女子から見たら、みんなでチョコをもらいにクラスをまわったりするのも、なんだか楽しそうですが、男子からすれば意外と真剣なのかもしれません。

今年のバレンタインにすでに予定がある人もない人も、もしかしたら思いがけない奇跡が起こる可能性も？ 男子も女子も、素敵な1日になることを祈っています！

 

構成：成瀬瑛理子 撮影：長野竜成

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